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公認会計士の職種

アドバイザリー(M&A・財務の専門家)

会社を買ったり売ったりする「M&A」のときに、相手の会社の財務の状態を調べたり、会社の値段を計算したりする仕事です。たとえば、ある大きな会社が人気のゲーム会社を買おうとするとき、そのゲーム会社に隠れた借金がないか、本当はいくらの価値があるのかを調べます。

どんな仕事?

M&Aのアドバイザリーでは、買う会社の依頼を受けて、買われる会社の決算書や契約書、取引の記録を細かく調べる「財務デューデリジェンス」を行います。たとえば、売上の中に一度きりの特別な取引がまざっていないか、将来払わなければいけないお金(退職金や裁判の賠償金など)が隠れていないかを確かめます。また、会社の将来のもうけを予測して、会社全体の値段を計算する「企業価値評価(バリュエーション)」も行います。弁護士や投資銀行の人たちとチームを組み、限られた期間で大量の資料を分析して報告書を作ります。会社の立て直し(事業再生)や、不正が見つかったときの調査(フォレンジック)を専門にする人もいます。

具体的にやること

  • 買収される会社の決算書や資料の分析
  • 隠れたリスク(借金や将来の支払い)の洗い出し
  • 会社の値段を計算するモデルの作成
  • 依頼主への報告書の作成と説明
  • 弁護士・投資銀行とのチームでの打ち合わせ
  • 不正調査や事業再生の計画づくり

必要な力・知識

決算書を深く読み解く力Excelで数字のモデルを作る力短い期間で結論を出すスピード英語(海外の会社との案件で使う)

この職種のキャリア

多くの人は監査法人で3〜5年監査を経験してから移ります。最初は分析の担当として資料を読み込み、数年でプロジェクトの現場をまとめる役になります。その後、マネージャー、ディレクター、パートナーと上がっていくほか、投資ファンドや事業会社のM&A部門に転職する人もいます。

年収の目安

監査と同じかやや高めといわれ、マネージャー以上では1,000万円を超えることが多いとされます。投資ファンドなどに転職すると、成果によってさらに高い収入を得る人もいます。

公認会計士のほかの職種

監査(会計監査) ›会社が作った決算書が正しいかどうかを、会社の外の専門家としてチェックする仕事で、公認会計士だけができる独占業務です。たとえば、ある会社が「今年は100億円もうかりました」と発表したとき、その数字が本当かどうかを、伝票や銀行の記録、倉庫の在庫などを調べて確かめます。IPO支援 ›これから株式市場に上場したい会社(ベンチャー企業など)を手伝う仕事です。たとえば、急成長している新しいアプリの会社が上場するには、きちんとした決算の仕組みや社内のルールが必要で、それを整える手伝いをします。税務(税金の専門家) ›公認会計士は、税理士として登録すれば税金の仕事もできます。たとえば、会社が国に納める法人税の計算や申告書の作成、お店の経営者が亡くなったときの相続税の相談などです。企業内会計士(事業会社の経理・財務) ›監査法人ではなく、メーカーや商社、IT企業などの会社に社員として入り、経理や財務、経営企画の部署で働く公認会計士です。たとえば、会社の中で決算書を作ったり、新しい工場を建てるためのお金をどう集めるかを考えたりします。独立開業・コンサルタント ›経験を積んだあとに、自分の会計事務所を開いて独立する公認会計士もいます。たとえば、地域の中小企業の決算や税金の相談、経営の改善のアドバイス、ほかの会社の社外役員などを掛け持ちして働きます。
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