中学生から就活生まで。
仕事と会社と大学を、わかる言葉で。
学年順位から、進学先・就職先・生涯年収まで。登録なし・無料、全国 4,961 校に対応。
同じ高校の先輩たちが、どんな大学に進んだか。その実績から、いまの順位から考えられる進学先・就職先、40歳の年収と生涯年収の目安を出します。順位を動かすと、未来がどう変わるかも見られます。
同じくらいの順位の先輩が進んだ会社の、平均的な年収の推移です。
押すと、その業界の仕事や職種の説明が見られます。
押すと、どんな会社なのかが見られます。
学年順位から「学年の上位何%か」を出し、同じくらいの位置にいた先輩たちの進学先を確率で表示します。上位の人ほど順位どおりの進学先に進みやすいとして計算しています。浪人した先輩は、上位にも下位にもいるため計算から外しています。
高校が出す「合格者数」は1人が何校も受かると重複するため、上位の帯から順に、同じ帯での複数合格と、上の帯に進んだ人の滑り止め合格を差し引いて、実際の進学者数を推定しています。
就職先は、大学帯ごとに「トップ企業・大手・中堅・中小」に入る割合と、業界の割合から計算します。生涯年収は22〜64歳の給与の合計(退職金は含まない)で、下の表はいまの仮の値です。各社の有価証券報告書の平均年収と、厚生労働省の賃金統計に置き換えていきます。
選ぶたびに、予想がその場で変わります。
行動ごとの効果は、就職実績の傾向をもとにした目安です。実際は本人しだいで大きく変わります。
文理選択は、高1〜高2のうちに決めることが多い選択です。ここで選んだ方によって、高校で受ける授業と受験科目が変わり、行ける学部が変わります。学部が変われば、大学での時間割や過ごし方、就職するときに選べる仕事、そしてその後の働き方まで変わっていきます。どちらが上ということはありません。それぞれで身につく力と大変なところを比べて、自分に合う方を考えてみましょう。
学部の名前だけでは、何をするのかはわかりにくいものです。タップすると授業や4年間の流れ、進路まで見られます。
仕事のことを知るのは、ふつうは就活のときです。でも、なるための道が高校の文理選択や学部選びで決まる仕事もあります。
資格・専門職の仕事 60件(すべての仕事を見る)
弁護士は、法律の専門家として、困っている人や会社の「味方」になる仕事です。離婚や相続、交通事故、刑事事件の弁護といった身近なトラブルから、会社どうしの契約、M&A(会社の買収や合併。たとえば、大きなゲーム会社が人気スマホゲームの開発会社を買い取ることなど)、海外企業との交渉まで、あつかう分野はとても広いです。仕事の多くは裁判で争うことではなく、相談にのる、契約書を作る、相手と交渉するといった「もめごとを起こさない・大きくしない」ための仕事です。日本にはおよそ4万7千人(2025年)の弁護士がいて、法律事務所だけでなく会社や役所で働く人も増えています。
医師は、病気やけがの診断と治療を行い、人の命と健康を守る仕事です。病院や診療所で患者さんを診る臨床医が大部分ですが、研究者、病理医、厚生労働省などの行政で働く医師、会社で働く人の健康を守る産業医など、働き方はさまざまです。医師になるには大学の医学部(6年制)を卒業し、医師国家試験に合格したうえで、2年間の臨床研修を受けます。2024年末の時点で日本の医師は約34万8千人で、そのうち女性は24.4%です。
看護師は、病気やけがをした人の体と心のケアをし、医師の診療を助ける国家資格の仕事です。点滴や採血などの医療処置だけでなく、患者さんの小さな変化に気づき、食事やトイレ、着替えなど生活のサポートもします。2024年末の時点で働いている看護師は約136万人と、医療の仕事の中で最も多く、そのうち約3分の2が病院で働いています。病院だけでなく、訪問看護、介護施設、学校、会社、自衛隊など、活躍の場はとても広いです。
薬剤師は、薬の専門家として、医師が出した処方箋をもとに薬を調剤し、患者さんに正しい飲み方を説明する国家資格の仕事です。処方に飲み合わせの問題や量のまちがいがないかを確かめ、必要があれば医師に問い合わせる、薬の安全を守る役割を持っています。2024年末の時点で薬剤師は約32万9千人いて、そのうち60.0%が薬局、19.2%が病院・診療所、10.4%が製薬会社などの医薬品関係企業で働いています。薬学部(6年制)を卒業し、薬剤師国家試験に合格するとなれます。
公認会計士は、会社が発表する決算書(会社の1年間の成績表)が正しいかどうかをチェックする「監査」を、法律で独占的に行える国家資格の仕事です。たとえば、みなさんが知っているトヨタやソニー、任天堂のような上場会社は、毎年もうけや財産を発表していますが、その数字にまちがいやウソがないかを、会社の外の立場から確かめるのが公認会計士です。監査のほかにも、会社の買収(M&A)のときの調査、新しく株式市場に上場したい会社の手伝い、税金の相談、コンサルティングなど、お金と数字にかかわる幅広い仕事をしています。2025年末の時点で、日本公認会計士協会の会員・準会員は44,465人です。
パイロットは、旅客機や貨物機、ヘリコプターなどを操縦して、人やモノを安全に目的地まで運ぶ仕事です。旅客機を操縦するには国の資格(定期運送用操縦士など)が必要で、機長と副操縦士の2人で乗務するのが基本です。航空会社の自社養成、航空大学校、私立大学の操縦学科、自衛隊など入り口はいくつかあり、文系出身のパイロットもたくさんいます。年収は職業別でトップクラスですが、何年もかかる訓練と、毎年の厳しい審査・身体検査を続けてクリアする必要があります。
公務員は、国や都道府県、市区町村などで働き、法律や予算を作ったり、住民の暮らしを支えるサービスを届けたりする人です。中央省庁で政策を作る国家公務員、地域の行政を担う地方公務員、警察官や消防士、そして公立学校の先生(教員)も公務員の仲間です。多くは採用試験に合格して就く仕事で、景気に左右されにくい安定した身分が特徴です。一方で、近年は民間企業との人材の取り合いや、教員の長時間労働が社会問題になっており、働き方改革が進んでいます。
研究開発エンジニアは、企業や研究機関で新しい技術や製品を生み出す仕事です。新しい素材や薬のもとを探す基礎研究から、それを製品にするための応用研究、量産できる形にする開発・設計まで、段階によって役割が分かれます。たとえば、スマホの割れにくいガラス、汗をかいてもさらっとするスポーツウェアの生地、すぐ効く頭痛薬、充電が長持ちするバッテリーなどは、すべて研究開発から生まれています。日本の企業が研究開発に使ったお金は2024年度で約17.4兆円にのぼり、自動車や電機、化学、医薬品などのメーカーが中心です。大学院(修士)を修了して就く人が多く、理系の専門知識を最も直接的に生かせる仕事のひとつです。
保育士は、保育園(保育所)や認定こども園などで、0歳から小学校に入る前までの子どもを預かり、生活と遊びを通して育ちを支える国家資格の仕事です。たとえば、朝7時に赤ちゃんを預かってミルクをあげ、おむつを替え、昼寝の間は5分ごとに呼吸を確かめ、夕方に迎えに来た保護者へ「今日は初めて一人で立ちました」と伝える、というのが日常の一場面です。仕事は子どもの世話だけでなく、保育の計画づくり、連絡帳や日誌などの記録、保護者からの子育て相談、行事の準備まで幅広くあります。全国で約63万人(2020年国勢調査)が保育士として働いていて、共働きの家庭が増えた今の社会を下から支える、なくてはならない仕事です。
幼稚園教諭は、3歳から小学校に入る前までの子どもが通う幼稚園で、遊びを通して心と体と頭の育ちを支える先生です。幼稚園は学校教育法で決められた「学校」の一つで、幼稚園の先生は小学校や中学校の先生と同じく教員免許を持った「教員」です。たとえば砂場で山を作ってトンネルを掘る遊びの中には、友だちと協力する力、水を流すとどうなるかを考える力、言葉で相談する力がつまっていて、先生はそれが自然に育つように環境を準備します。全国に約8,500の幼稚園(2024年度)があり、働く先生の9割以上が女性です。
小学校の先生(小学校教諭)は、6歳から12歳までの子どもに、国語、算数、理科、社会、体育、音楽、図工、外国語などほとんどの教科を教え、学級担任として子どもの生活全体を見守る仕事です。たとえば1時間目に算数でかけ算を教え、2時間目に体育で跳び箱を指導し、給食では配膳の手順を見守り、放課後は友だちとのけんかの話を聞く、というように1日でいくつもの役割をこなします。全国の公立小学校の先生は地方公務員で、都道府県や政令指定都市の教員採用試験に合格して採用されます。採用試験の倍率は2.0倍(2025年度採用)と過去最低になり、なりたい人にとってはチャンスが広がっている一方、働き方の改善が大きな課題になっています。
中学・高校の先生(中学校教諭・高等学校教諭)は、数学、英語、国語、理科、社会、体育など自分の専門の教科を教え、学級担任や部活動、進路指導を通して10代の生徒の成長を支える仕事です。たとえば数学の先生なら、1日に3〜4クラスで二次関数を教え、放課後はバスケットボール部の練習を見て、夜は担任クラスの生徒の進路面談の準備をする、というように教科の専門家とクラスの担任の両方の顔を持ちます。全国で中学校の先生は約23万人、高校の先生は約26万人(2020年国勢調査)が働いています。2025年度採用の教員採用試験の倍率は中学校3.6倍、高校3.8倍と過去最低で、なりたい人には門が広がっています。
大学教員・研究者は、大学で学生に授業をしながら、自分の専門分野で新しい知識を生み出す「研究」をする仕事です。たとえば、がんの新しい治療薬の仕組みを調べる生物学者、江戸時代の手紙を読み解いて当時の暮らしを明らかにする歴史学者、AIの新しい計算方法を考える情報科学者など、分野は文系・理系を問わずあらゆる学問に広がっています。研究の成果は論文として発表され、世界中の研究者に読まれます。全国の大学教員は約18万人(2020年国勢調査)で、教授・准教授・講師・助教という職の段階があり、多くの人は博士号を取ったあと、任期のあるポスドクや助教を経て、任期のない准教授・教授を目指します。
警察官は、事件や事故から人々を守り、地域の安全を保つ仕事です。都道府県ごとに置かれた「都道府県警察」(東京なら警視庁、大阪なら大阪府警察)の地方公務員として働く人がほとんどで、その数は全国で約26万人(2026年度の定員)です。交番でのパトロールや道案内、交通違反の取り締まり、犯人を捜す捜査、大きなイベントの警備、インターネット上の犯罪の捜査など、仕事の種類はとても多いです。高校卒業でも大学卒業でも受験でき、採用後は全員が「巡査」からスタートし、昇任試験に合格して階級を上げていきます。
消防士(消防官)は、火事を消すだけでなく、救急車で病人やけが人を病院へ運んだり、交通事故や水害の現場で人を助け出したり、火事が起きないように建物を検査したりする仕事です。多くは市町村が運営する消防本部(東京都は東京消防庁)の地方公務員で、全国の消防職員は169,730人(2025年4月)です。24時間交替で消防署に待機し、119番通報があれば昼でも夜でもすぐに出動します。高校卒業でも大学卒業でもなれ、採用後は消防学校で訓練を受けてから現場に出ます。
自衛官は、日本の平和と安全を守るために、防衛省・自衛隊で働く特別職の国家公務員です。陸上・海上・航空の3つの自衛隊があり、外国からの侵略を防ぐ訓練や警戒監視だけでなく、地震や豪雨のときの災害派遣、海外での国際平和協力活動なども行います。自衛官の定員は約24万7千人で、戦車や護衛艦、戦闘機を動かす人のほかに、通信、整備、輸送、医療、会計、音楽など、とても多くの職種があります。高校卒業後すぐに入る道、大学卒業後に幹部として入る道、防衛大学校で学ぶ道など、入り方も多様です。
客室乗務員(CA、キャビンアテンダント)は、飛行機の客室で乗客の安全を守り、快適な空の旅を提供する仕事です。機内食や飲み物のサービスが目立ちますが、本当の役割は、緊急時に乗客を脱出させたり、急病人の手当てをしたり、機内の火災に対応したりする「保安要員」です。国のルールで、旅客機には座席50席ごとに1人以上の客室乗務員を乗せることが決められています。JALやANAなどの大手航空会社のほか、LCC(格安航空会社)、地方の航空会社、外国の航空会社などで働いています。
鉄道の運転士は電車や新幹線を運転して乗客を目的地まで安全に運び、車掌は列車に乗ってドアの開け閉めや車内放送、安全確認を行います。どちらも、JRや私鉄、地下鉄などの鉄道会社の社員として働きます。運転士になるには、国家資格の「動力車操縦者運転免許」が必要で、多くの人は鉄道会社に入社してから、駅員や車掌を経験し、会社の養成所で学んで免許を取ります。毎日決まった時刻どおりに、何万人、何十万人もの人を運ぶ、社会を支える仕事です。
歯科医師は、歯や歯ぐき、あご、舌など、口の中とその周りの病気を診断し、治療し、予防する国家資格の仕事です。たとえば、虫歯を削って詰め物をする、歯周病の歯ぐきをきれいにする、親知らずを抜く、入れ歯やインプラントで失った歯を補う、歯並びを矯正する、といった治療をすべて自分の手で行います。歯学部(6年制)を卒業して歯科医師国家試験に合格し、1年以上の臨床研修を受けると一人前として働けます。歯科医師の半分以上は自分の歯科医院を経営する「開業医」で、医療者であると同時に経営者でもあるのが大きな特徴です。
獣医師は、動物の病気を診断して治療し、予防する国家資格の仕事です。犬や猫を診る動物病院のイメージが強いですが、実際には牛や豚、鶏を診る産業動物の獣医師、食肉や牛乳の安全を検査する公務員、鳥インフルエンザなどの伝染病を防ぐ仕事、薬や食品の会社での研究など、活躍の場はとても広いです。2024年の届出では、犬猫などの小動物診療に関わる獣医師は全体の約42%で、残りは産業動物診療、公務員、企業、大学などで働いています。大学の獣医学部(6年制)を卒業して獣医師国家試験に合格すると、獣医師になれます。
理学療法士(PT)と作業療法士(OT)は、病気やケガ、障害、年をとることで体や心の働きが弱くなった人に、リハビリテーションを行う国家資格の仕事です。理学療法士は、起き上がる、立つ、歩くといった体の基本的な動きを取り戻す専門家です。作業療法士は、食事、着がえ、料理、仕事、趣味など、その人らしい生活の動作を取り戻す専門家で、心の病気の人の支援も行います。どちらも3年制以上の養成校(大学・短大・専門学校)で学び、国家試験に合格するとなれます。2025年12月末で理学療法士は約23.6万人、作業療法士は約12.4万人が資格を持っています。
介護福祉士は、年をとったり障害があったりして日常生活に支えが必要な人に、食事、入浴、トイレ、移動などの介護を行い、本人や家族に介護の方法を教える国家資格の仕事です。たとえば、老人ホームで暮らすおばあちゃんが自分の力でできることを増やせるように、どこまで手伝い、どこを見守るかを考えながら支援します。介護の仕事は資格がなくても始められますが、介護福祉士は介護の分野で唯一の国家資格で、チームのリーダーや新人の指導役を任されることが多くなります。2025年9月末で約206万人が登録していて、高齢化が進む日本でますます必要とされている仕事です。
公認心理師と臨床心理士は、心の悩みや病気を抱える人の話を聞き、心理検査などで心の状態を分析して、カウンセリングなどで回復を支える心理の専門職です。たとえば、学校のスクールカウンセラーとして不登校の生徒や保護者の相談にのったり、病院で心理検査をして医師の診断を助けたりします。公認心理師は2017年に法律が施行された心理職で初めての国家資格、臨床心理士は1988年から続く民間の資格で、両方を持って働く人がたくさんいます。どちらも原則として大学院まで進んで学ぶ必要があり、医療、教育、福祉、司法、産業(会社)の5つの分野で働いています。
税理士は、税金の専門家として、会社やお店、個人の代わりに税金の計算をして、国や市役所に出す書類(申告書)を作る仕事です。たとえば、近所のパン屋さんが1年間でいくらもうけて、いくら税金を払えばよいのかを計算し、税務署に出す書類を代わりに作ります。税金の計算や申告書の作成をお金をもらって代わりにできるのは、法律で税理士(と弁護士など一部の資格者)だけと決まっています。日本には約8万2千人(2024年度末)の税理士がいて、税理士事務所で働く人、大きな税理士法人で働く人、自分の事務所を開く人など、働き方はさまざまです。
司法書士と行政書士は、どちらも法律にもとづく書類を作り、手続きを代わりに行う「街の法律家」です。司法書士は、土地や建物の持ち主を国の記録(登記)に書きかえる手続きや、会社を作るときの登記、相続の手続きなどを担当します。たとえば、家族が新しい家を買ったとき、その家が自分たちのものだと法務局に登録する手続きをするのが司法書士です。行政書士は、役所に出す許可や届け出の書類を作ります。たとえば、レストランを開くための営業許可、建設会社の許可、外国人が日本で働くための在留資格(ビザ)の申請などです。名前は似ていますが、試験も仕事の範囲も別の資格で、両方の資格を持って一つの事務所で働く人もいます。
建築士は、家や学校、駅ビル、病院、オフィスビルなどの建物を設計し、図面のとおりに工事が進んでいるかを確かめる国家資格の仕事です。たとえば、みなさんが通う学校の校舎も、教室の広さ、廊下の幅、階段の数、地震に耐える柱の太さ、窓からの光の入り方まで、建築士が図面に描いて決めています。資格には一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があり、大きな建物を設計するには一級建築士が必要です。働く場所は、設計事務所、ゼネコン(建設会社)、ハウスメーカー、役所など幅広く、独立して自分の設計事務所を開く人も多いです。
システムエンジニア(SE)とプログラマーは、コンピューターで動く仕組み(システム)やアプリを作る仕事です。たとえば、コンビニのレジで商品のバーコードを読み取ると値段が出て、同時にお店の在庫が自動で減る仕組み、銀行のATMでお金を引き出せる仕組み、駅の改札にICカードをタッチすると運賃が引かれる仕組み、LINEやゲームのアプリなど、私たちの生活の多くの場面でシステムが動いています。SEは主に「何を作るか」を決めて設計図を描き、プログラマーはその設計図にもとづいてプログラム(コンピューターへの命令文)を書きます。会社によっては一人が両方を担当することも多く、資格がなくても始められますが、学び続けることが欠かせない仕事です。
デザイナーは、色、形、文字、写真、レイアウトなどを組み合わせて、ものや情報を「見やすく、使いやすく、魅力的に」する仕事です。たとえば、コンビニに並ぶお菓子のパッケージ、駅のポスター、教科書の表紙、スマホアプリのボタンの配置、家電の形、企業のロゴマークなど、私たちの身の回りのほとんどのものに、デザイナーの仕事がかかわっています。グラフィック、Web、UI/UX、プロダクト(工業製品)、パッケージなど分野はさまざまで、広告会社、デザイン事務所、メーカー、IT企業などで働くほか、フリーランスとして独立する人がとても多い仕事です。必須の資格はなく、作った作品(ポートフォリオ)と実力で評価されます。
記者は、事件・政治・経済・スポーツ・文化など世の中のできごとを自分で取材し、ニュースとして記事や映像にする仕事です。編集者は、記者や作家、ライターが書いた原稿を読み、見出しや構成を考え、本・雑誌・Webサイトとして世に出す仕事です。たとえば、朝スマホで読むニュースアプリの記事、コンビニで売っている週刊誌、学校の図書室にある小説やマンガは、どれも記者や編集者の手を通って皆さんに届いています。新聞の部数は減っていますが、Webや動画、ポッドキャストなど伝え方が増えていて、「正確な情報を調べて、わかりやすく伝える力」の価値はむしろ高まっています。
ゲームクリエイターは、家庭用ゲーム機、スマホ、パソコン向けのゲームを企画し、プログラムを書き、キャラクターや背景を描き、音楽や効果音をつけて完成させる人たちの総称です。実際には「ゲームクリエイター」という一つの職種があるわけではなく、プランナー、プログラマー、デザイナー、サウンドクリエイター、ディレクター、プロデューサーなど、役割の異なる専門職がチームで一本のゲームをつくります。たとえば大きな家庭用ゲームでは、数百人が数年かけて開発することもあります。国内のゲームコンテンツ市場は2024年に約2兆3,961億円と大きく、日本の会社のゲームは世界中で遊ばれています。
美容師は、カット、カラー、パーマ、ヘアセット、着付け、メイクなどで、お客さんの髪や見た目を整える国家資格の仕事です。美容師法で、美容師免許を持つ人だけが仕事として髪を切ったりパーマをかけたりできると決められています。全国には約27万4千の美容所(美容室)があり、約58万人の美容師が働いています(2024年3月末)。資格を取ったあとも、アシスタントからスタイリスト、店長、独立開業と、技術と指名客の数によってキャリアと収入が大きく変わる仕事です。
臨床検査技師は、医師の指示を受けて、血液や尿、細胞などを調べる「検体検査」と、心電図や超音波(エコー)などで体の働きを直接調べる「生理機能検査」を行う国家資格の仕事です。たとえば、健康診断で採血をしたあと数日で届く「コレステロール」「血糖値」「白血球数」などの数字は、臨床検査技師が機械を管理し、正しい値かどうかを確かめて出しています。3年以上の養成課程(大学・短大・専門学校)を卒業して国家試験に合格するとなれます。病院のほか、検査を専門に引き受ける会社、健診センター、検査機器メーカー、新しい薬の治験を支える会社など、働く場所は意外と広い仕事です。
診療放射線技師は、医師や歯科医師の指示を受けて、X線(レントゲン)撮影、CT、マンモグラフィ(乳がん検診)などの放射線を使った検査と、がんを放射線で治療する「放射線治療」を行う国家資格の仕事です。放射線を人の体に当てることが法律で認められているのは、医師、歯科医師と診療放射線技師だけです。たとえば、部活でケガをして整形外科でレントゲンを撮るとき、ボタンを押しているのは診療放射線技師です。MRIや超音波(エコー)など、放射線を使わない画像検査も担当します。4年制大学か3年制以上の養成校を卒業し、国家試験に合格するとなれます。
管理栄養士は、病気の人や高齢者、子ども、スポーツ選手など、一人ひとりの体の状態に合わせて食事と栄養を管理し、指導する国家資格の仕事です。たとえば、糖尿病の患者さんに「ご飯の量はこのくらい、おかずはこう選ぶ」と具体的に教えたり、病院で手術後の人が食べられる食事を医師と相談して決めたりします。似た資格の「栄養士」は都道府県知事の免許で、管理栄養士は厚生労働大臣の免許であり、病気の人への栄養指導など、より専門的な仕事ができます。病院、学校、保育園、介護施設、食品会社、行政、スポーツチームなど、活躍の場がとても広いのが特徴です。
歯科衛生士は、むし歯や歯周病を防ぐための「予防処置」、歯科医師の治療を支える「歯科診療の補助」、正しい歯みがきや食生活を教える「歯科保健指導」の3つを行う国家資格の仕事です。たとえば、歯医者さんで歯石を取ってもらったり、歯ブラシの当て方を教えてもらったりするとき、担当しているのは多くの場合歯科衛生士です。歯科助手とはちがい、口の中に直接さわる処置ができる専門職です。3年以上の養成校(専門学校・短大・大学)を卒業し、国家試験に合格するとなれます。歯科医院のほか、病院、介護施設、保健所、企業など活躍の場が広がっています。
救急救命士は、心臓や呼吸が止まった人や重いけが・病気の人に、病院に着くまでの間、医師の指示を受けて点滴や気道の確保、薬の投与などの救急救命処置を行う国家資格の仕事です。たとえば、駅で倒れて心臓が止まった人のもとへ救急車で駆けつけ、AEDで電気ショックを行い、医師と無線で連絡を取りながらアドレナリンという薬を投与します。救急救命士の多くは消防署の救急隊員として働く地方公務員なので、国家試験の合格に加えて、消防の採用試験にも合格する必要があります。2021年の法改正で病院の救急外来でも処置ができるようになり、病院で働く救急救命士も増えています。
社会福祉士と精神保健福祉士は、病気、障害、貧困、虐待、高齢などで生活に困っている人の相談に乗り、必要な制度やサービスにつなぐ国家資格の仕事です。こうした仕事をする人をソーシャルワーカーと呼びます。たとえば、病気で入院して仕事ができなくなった人に、医療費の負担を減らす制度や生活費を支える制度を紹介し、退院後に暮らす場所や介護サービスを一緒に探します。社会福祉士は高齢者、障害者、子ども、生活に困っている人など幅広い分野を担当し、精神保健福祉士は心の病気がある人の生活と社会参加を専門に支えます。病院、市役所、児童相談所、地域包括支援センター、福祉施設、学校、刑務所など、働く場所はとても広いです。
弁理士は、発明やデザイン、ブランドの名前などの「知的財産」を守るための権利(特許権、意匠権、商標権など)を、発明した人や会社の代わりに特許庁に申請(出願)する専門家です。たとえば、スマートフォンのカメラの新しい手ぶれ補正の仕組み、ペットボトルの持ちやすい形、お菓子の商品名やロゴなどは、すべて権利として登録できます。その申請書を書き、特許庁とやりとりして権利を取るまでを代わりに行うことは、法律で弁理士(と弁護士)にしか認められていません。日本の弁理士は11,814人(2024年末)で、半分以上が東京で働いています。合格者の約8割が理工系の出身で、文系の多い士業の中では珍しく「理系の国家資格」として知られています。
社会保険労務士(社労士)は、会社で働く人にかかわる法律と手続きの専門家です。たとえば、新しく社員が入ったときの健康保険や厚生年金の手続き、仕事中にけがをしたときの労災保険の申請、残業代の計算のルールづくり、会社の就業規則(学校でいう校則のような、会社のきまり)の作成などを、会社の代わりに行います。労働や社会保険に関する書類を作って役所に出す仕事を、お金をもらって代わりに行えるのは、法律で社労士だけと決まっています。全国の社労士は46,237人(2024年度末)で、半分以上が自分の事務所を開いて働いています。
中小企業診断士は、中小企業の経営の悩みを調べて、改善の方法をアドバイスする、経営コンサルタントの国家資格です。たとえば、売上が落ちてきた商店街のパン屋さんに「どの商品がもうかっているか」「お客さんはどの時間に来ているか」を分析して新しい売り方を提案したり、町工場が新しい機械を買うための国の補助金の計画書づくりを手伝ったりします。日本の会社の99%以上は中小企業で、その経営を支える専門家として国(経済産業省)が認めている資格です。弁護士や税理士と違って、資格がないとできない「独占業務」はありませんが、経営の知識を幅広く持つ証明として、会社員にも人気があります。
不動産鑑定士は、土地や建物がいくらの価値を持つのかを、専門の方法で調べて判断し、「鑑定評価書」という書類にまとめる国家資格者です。たとえば、新聞やニュースで発表される「地価公示」(全国の土地の値段の目安)は、不動産鑑定士が一つひとつの地点を調べて決めています。相続で家族が土地を分けるとき、会社がビルを売り買いするとき、国や市が道路を作るために土地を買うときなど、「いくらが正しい値段なのか」が問題になる場面で活躍します。不動産の鑑定評価を仕事として行えるのは、法律で不動産鑑定士だけと決まっています。
国家公務員総合職は、国の役所(省庁)で、法律や予算、国の政策の企画を担当する幹部候補の公務員です。たとえば、高校の授業料の支援の仕組み(文部科学省)、電車や道路のルール(国土交通省)、年金や医療の制度(厚生労働省)などは、総合職の職員が案を作り、国会で決まって動き出します。外交官は、そのなかでも外務省で働き、外国の政府と交渉したり、海外にある日本の大使館や総領事館で日本人を守ったりする仕事です。外務省には、総合職試験で入る道と、外務省専門職員採用試験で入る道があり、2025年度は総合職35人、専門職59人が採用されました。
通訳者は話されたことばを、翻訳者は書かれたことばを、別の言語に置きかえて伝える仕事です。たとえば、海外のサッカー選手が日本のチームに入ったときに記者会見で隣に立って話す人、国際会議で同時に訳した声をイヤホンに届ける人は通訳者です。いっぽう、海外のゲームやアニメの字幕、薬の説明書、会社の契約書、外国の小説などを日本語にする人は翻訳者です。どちらも、なるために必ず必要な国家資格はありませんが、外国人の観光客をお金をもらって案内する「全国通訳案内士」という国家資格もあります。フリーランス(会社に属さず個人で仕事を受ける働き方)で働く人が多いのも特徴です。
アナウンサーは、テレビやラジオでニュースを読んだり、スポーツの実況をしたり、番組の司会や進行をしたりする「声と言葉で伝えるプロ」です。たとえば、朝の情報番組でその日の天気や事件を伝える人、甲子園やオリンピックで試合の様子を言葉で描く人、バラエティ番組でゲストに話を振る人は、みなアナウンサーです。放送局の社員として働く「局アナ」がよく知られていますが、事務所に所属するフリーアナウンサー、地方局や契約のキャスター、司会やナレーションを中心にする人、会社員をしながら週末に結婚式やイベントの司会をする人など、働き方はとても幅広い仕事です。資格は要りませんが、キー局の採用は毎年数人程度ととても狭き門で、なれた後も「正確に、わかりやすく、時間ぴったりに伝える」ための準備と練習が一生続きます。
声優は、アニメのキャラクター、外国映画の吹き替え、ゲームの登場人物、テレビ番組のナレーションなどに「声」で命を吹き込む仕事です。俳優は、舞台、テレビドラマ、映画、CMなどで役を演じる仕事で、声優と俳優の両方をこなす人もたくさんいます。たとえば、夕方に見るアニメの主人公、ハリウッド映画の日本語版の声、スマホゲームでキャラクターがしゃべるセリフ、駅やお店の案内の声も、多くは声優や俳優の仕事です。資格は要らず、専門学校・養成所・大学の演劇学科・劇団・オーディションなど入口はたくさんありますが、事務所に所属してからも作品ごとのオーディションに勝たなければ仕事はなく、収入の差が非常に大きい世界です。アルバイトや会社員の仕事と両立しながら活動を続ける人が多いのも、この仕事の現実です。
漫画家は、物語を考え、コマ割りをして絵とセリフでマンガを描く仕事です。イラストレーターは、本の表紙、広告、ゲームのキャラクター、Webサイト、商品のパッケージなどに使う絵を描く仕事です。たとえば、書店に並ぶマンガの単行本、スマホで縦にスクロールして読むWebマンガ、ライトノベルの表紙、スマホゲームのキャラクター、お菓子の袋のかわいい絵、教科書のさし絵も、すべて漫画家やイラストレーターが描いています。昔は出版社の新人賞に入選して雑誌で連載するのがほぼ唯一の道でしたが、今は電子コミックやWebマンガのアプリ、SNSでの発表、同人誌、イラストの依頼サイトなど入口がとても増えました。日本のコミック市場は2024年に約7,043億円と過去最高になり、その7割以上が電子コミックです。一方で、自営・フリーランスで働く人が大半で、収入はヒット作があるかどうかで大きく変わります。
動画クリエイター・映像編集者は、撮影した映像をつなぎ、テロップ(画面の文字)や音楽、効果音を入れて、見る人に伝わる動画に仕上げる仕事です。たとえば、テレビのバラエティ番組の笑いのテンポ、YouTubeの人気チャンネルの見やすいテロップ、企業の商品紹介動画、学校説明会で流れるPR動画、映画やドラマ、ミュージックビデオ、TikTokの短い広告も、すべて映像編集の仕事でできています。テレビ局や制作会社、ポストプロダクションで働く会社員、企業の広報部の社員、YouTuberの動画を編集するフリーランス、自分でチャンネルを運営する配信者など、働き方はとても幅広いです。資格や学歴は要らず、パソコンと編集ソフトがあれば独学でも始められる一方、仕事を取り続けられるかどうかで収入には大きな差があります。
スポーツ選手は、野球、サッカー、ゴルフ、バスケットボール、陸上などの競技で、試合や大会に出て結果を出すことが仕事です。トレーナーは、選手のけがの予防や応急手当、リハビリ、体づくりを支える専門家です。たとえば、テレビで見るプロ野球の試合では、グラウンドの選手のほかに、ベンチ裏でテーピングを巻く人、けがをした選手に駆け寄る人、オフシーズンに筋力トレーニングを指導する人がいて、それがトレーナーです。プロ野球の日本人選手の平均年俸は2026年に5,216万円と過去最高ですが、真ん中の選手(中央値)は2,000万円で、数年で引退する選手も多く、平均だけでは見えない厳しさがあります。プロ契約以外にも、企業のチームで社員として競技を続ける「実業団選手」、競技をしながら会社員として働く人、ジムや学校、病院で働くトレーナーなど、スポーツに関わる働き方はたくさんあります。
裁判官は、裁判所で争いごとや事件について最終的な判断を下す人です。たとえば、お隣さんとの土地の境界をめぐる争い、交通事故の賠償金、離婚や子どもの親権、そして万引きや詐欺などの刑事事件まで、法律にもとづいて「どちらの言い分が正しいか」「有罪か無罪か、刑はどのくらいか」を決めます。検察官(検事)は、警察と協力して事件を調べ、犯人とされる人を裁判にかける(起訴する)かどうかを決め、法廷で有罪を証明する役目を担います。どちらも司法試験に合格し、約1年の司法修習を終えたあと、国に採用されてなる国家公務員で、弁護士とあわせて「法曹三者」と呼ばれます。
政治家(議員)は、選挙で選ばれて、国や都道府県、市町村のルールや予算を決める人です。たとえば、国会議員は消費税の税率や高校の授業料の支援などを決める法律を作り、市議会議員は市の図書館をどこに建てるか、ごみの収集日を変えるか、といった身近なことを話し合って決めます。議員秘書は、議員の予定の管理、地元の人からの相談の受け付け、政策の調査などを行い、議員の仕事を支える人です。政治家になるのに資格や試験はなく、決められた年齢に達して選挙に立候補し、当選すればなれます。そのかわり、4年ごと(参議院は6年ごと)に選挙で信任を受け続けなければならない、安定とは正反対の仕事です。
学芸員は、博物館や美術館、科学館、動物園、水族館などで、資料を集めて調べ、守り、展示や講座で多くの人に伝える専門職です。たとえば、恐竜の化石を発掘して研究したり、江戸時代の絵巻物の傷みを防ぐ方法を考えたり、夏休みの子ども向けワークショップを企画したりします。司書は、図書館で本や資料を選んで集め、整理し、利用者が知りたいことにたどり着けるよう手助けする専門職です。どちらも大学で決められた科目の単位を取れば資格が得られますが、資格を持つ人に比べて正規職員の求人がとても少なく、非正規で働く人が多いのが現実です。
気象予報士は、気象庁が出す観測データや予測の計算結果(数値予報)をもとに、天気や気温、雨の量などを予想する国家資格の専門家です。たとえば、コンビニがおでんやアイスをどれだけ仕入れるかを決めるための気温の予想、電力会社が電気をどれだけ作るかを決めるための予想、道路会社が雪の日に融雪剤をまく時間を決めるための予想など、天気予報はさまざまな会社の判断に使われています。気象庁以外の会社などが予報を出すときは、予想を気象予報士が行うことが法律で決まっています。資格を持つ人は12,921人(2026年3月末)いますが、実際に予報の仕事をしている人はその一部です。
アクチュアリーは、確率や統計を使って、将来起こるかもしれないことを数字で見積もる専門家です。たとえば、30歳の人が1年以内に病気で入院する確率、車を運転する人が事故を起こす確率、会社員が退職後に何歳まで年金を受け取るかなどを計算し、生命保険や自動車保険の保険料、会社の年金の掛け金を決めます。日本では、公益社団法人日本アクチュアリー会の試験に合格した正会員が一般にアクチュアリーと呼ばれ、正会員は2,121人(2024年3月末)と、とても少ない専門職です。合格までに長い年月がかかる一方、数学を仕事の中心にできる数少ない職業です。
起業家は、自分で会社や事業を立ち上げて、新しい商品やサービスを世の中に届ける人です。たとえば、地元で人気のパン屋さんを開く人、町の美容室や整骨院を開く人、スマホアプリを作る会社を立ち上げる人、大学で研究した新しい素材を製品にする会社を作る人など、規模も分野もさまざまです。資格や試験はなく、株式会社なら数十万円ほどの費用で誰でも作れますが、売上を立てて、社員に給料を払い、会社を続けていくのは簡単ではありません。うまくいけば大きな収入や社会への影響を得られる一方、収入がゼロになったり借金を抱えたりする可能性もある、成功と失敗の幅がとても大きい生き方です。
AIエンジニアは、たくさんのデータからコンピューターに規則やコツを学ばせる「機械学習」という技術を使って、人の代わりに判断したり、文章や画像を作ったりする仕組みを作る仕事です。たとえば、スマートフォンの写真アプリが顔ごとに写真を分けてくれる機能、動画サイトのおすすめ、翻訳アプリ、チャット形式で質問に答えるAI、自動車の自動ブレーキなどは、すべて機械学習で作られています。新しい手法そのものを考えて論文にする人を機械学習研究者、それを実際の商品やサービスに組み込む人をAIエンジニアと呼ぶことが多いですが、両方をこなす人もたくさんいます。国の職業情報サイトでは、この仕事で働く人には修士課程(大学院の前半2年)や博士課程を出た人が多いとされていて、理系の職業の中でも特に大学院とのつながりが強い仕事です。
宇宙・航空機エンジニアは、ロケット、人工衛星、探査機、旅客機、ジェットエンジン、ヘリコプターなど、空や宇宙を飛ぶ乗り物と、その部品を設計・開発する技術者です。たとえば、日本の大型ロケットH3、小惑星から砂を持ち帰った探査機「はやぶさ2」、天気予報に使う気象衛星「ひまわり」、旅客機ボーイング787の主翼やエンジンの部品は、日本のエンジニアが開発や製造に関わっています。一つの機体は数十万〜数百万個の部品からできていて、構造、エンジン、電気、制御、ソフトウェアなど専門の違うエンジニアが分担して作ります。国の職業情報サイトでは、宇宙開発技術者は大学院の修士課程や博士課程で学んでから就職するケースがほとんどとされていて、大学院とのつながりがとても強い仕事です。
新しい薬は、研究室で生まれたあと、実際に患者さんや健康な人に使ってもらい、効き目と安全性を確かめる「治験」を通らないと、国から薬として認められません。この治験を、製薬会社の側から計画し、病院と一緒に進めるのが臨床開発の仕事で、その中心がCRA(臨床開発モニター)です。一方、病院の側で、治験に参加する患者さんを支え、医師の仕事を手伝うのがCRC(治験コーディネーター)です。たとえば、新しい花粉症の薬や、がんの薬、子どもの予防接種のワクチンも、こうした人たちが関わった治験を経て使えるようになりました。どちらも必須の国家資格はありませんが、薬学、看護、臨床検査、生命科学などを学んだ人が多く働いています。
言語聴覚士(ST)と視能訓練士(ORT)は、どちらも国家資格のリハビリテーション・検査の専門職です。言語聴覚士は、脳卒中で言葉が出にくくなった人、生まれつき発音が苦手な子ども、耳が聞こえにくい人、うまく飲み込めない高齢者などに、話す・聞く・食べるための訓練や支援をします。視能訓練士は、眼科で視力や視野などの検査を行い、斜視や弱視の子どもの視機能を育てる訓練をする専門家です。たとえば、3歳児健診で「目の見え方に心配がある」と言われた子どもの検査や、おじいさんが病気のあともう一度家族と話せるようになるための練習を担当します。どちらも決められた養成校で学び、国家試験に合格する必要があります。
都市計画・まちづくりの専門家は、まち全体を見わたして、道路、公園、駅前広場、住宅地、商店街などをどこにどう配置するかを考え、何年、何十年先のまちの姿を計画する人です。たとえば、駅前の再開発で古いビルを高層ビルと広場に建てかえる計画、通学路に歩道をつけて安全にする計画、人口が減った地方都市で病院やスーパーを駅の近くに集める計画、大きな地震や津波に備えた避難路の計画などを担当します。働く場所は、市役所や県庁などの役所、国土交通省、まちづくりの調査・計画を請け負う建設コンサルタント、駅前などを開発するデベロッパー、鉄道会社など、さまざまです。土木工学、建築学、都市工学の出身者が多いですが、経済学や社会学など文系の出身者も活躍している、理系と文系の両方にひらかれた仕事です。
UI/UXデザイナーは、スマートフォンのアプリやウェブサイト、家電の操作画面などを、使う人にとってわかりやすく、気持ちよく使えるように設計する仕事です。UI(ユーザーインターフェース)は、ボタンや文字、色、画面の並びなど、目に見えて触れる部分のことです。UX(ユーザー体験)は、アプリを開いてから目的を果たすまでに感じる「使いやすい」「楽しい」「迷った」といった体験全体のことです。たとえば、電車の乗り換えアプリで、出発駅と到着駅を入れたらすぐ経路が出る、フリマアプリで写真を撮るだけで出品できる、といった使いやすさは、UI/UXデザイナーが利用者を観察し、試作とテストを何度もくり返して作り上げたものです。美術系の大学だけでなく、情報系や心理学系など、さまざまな学部の出身者が活躍している仕事です。
保存した仕事・学部・会社、診断の結果、会社スタンプ帳をまとめて見られます。
社名だけでは何の会社かわかりません。業界タグと、何をしている会社かを見てみましょう。タップすると詳しく見られます。