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しごと図鑑

仕事のことを知るのは、ふつうは就活のときです。でも、なるための道が高校の文理選択や学部選びで決まる仕事もあります。

教育・保育の仕事 6件(すべての仕事を見る)

保育士

子どもと遊ぶだけじゃない、0歳の命と親の毎日を支える専門職
難易度★★★★★

保育士は、保育園(保育所)や認定こども園などで、0歳から小学校に入る前までの子どもを預かり、生活と遊びを通して育ちを支える国家資格の仕事です。たとえば、朝7時に赤ちゃんを預かってミルクをあげ、おむつを替え、昼寝の間は5分ごとに呼吸を確かめ、夕方に迎えに来た保護者へ「今日は初めて一人で立ちました」と伝える、というのが日常の一場面です。仕事は子どもの世話だけでなく、保育の計画づくり、連絡帳や日誌などの記録、保護者からの子育て相談、行事の準備まで幅広くあります。全国で約63万人(2020年国勢調査)が保育士として働いていて、共働きの家庭が増えた今の社会を下から支える、なくてはならない仕事です。

平均年収約428万円
新人 → トップ層300万 → 750万円
文理文系

幼稚園教諭

遊びの中にこっそり「学び」をしかける、人生で最初の学校の先生
難易度★★★★★

幼稚園教諭は、3歳から小学校に入る前までの子どもが通う幼稚園で、遊びを通して心と体と頭の育ちを支える先生です。幼稚園は学校教育法で決められた「学校」の一つで、幼稚園の先生は小学校や中学校の先生と同じく教員免許を持った「教員」です。たとえば砂場で山を作ってトンネルを掘る遊びの中には、友だちと協力する力、水を流すとどうなるかを考える力、言葉で相談する力がつまっていて、先生はそれが自然に育つように環境を準備します。全国に約8,500の幼稚園(2024年度)があり、働く先生の9割以上が女性です。

平均年収約443万円
新人 → トップ層290万 → 800万円
文理文系

小学校の先生

国語も算数も体育も音楽も、全部ひとりで教えるオールラウンダー
難易度★★★★★

小学校の先生(小学校教諭)は、6歳から12歳までの子どもに、国語、算数、理科、社会、体育、音楽、図工、外国語などほとんどの教科を教え、学級担任として子どもの生活全体を見守る仕事です。たとえば1時間目に算数でかけ算を教え、2時間目に体育で跳び箱を指導し、給食では配膳の手順を見守り、放課後は友だちとのけんかの話を聞く、というように1日でいくつもの役割をこなします。全国の公立小学校の先生は地方公務員で、都道府県や政令指定都市の教員採用試験に合格して採用されます。採用試験の倍率は2.0倍(2025年度採用)と過去最低になり、なりたい人にとってはチャンスが広がっている一方、働き方の改善が大きな課題になっています。

平均年収約735万円
新人 → トップ層450万 → 1,100万円
文理両方

中学・高校の先生

好きな教科のプロとして教え、10代の進路と悩みに向き合う
難易度★★★★★

中学・高校の先生(中学校教諭・高等学校教諭)は、数学、英語、国語、理科、社会、体育など自分の専門の教科を教え、学級担任や部活動、進路指導を通して10代の生徒の成長を支える仕事です。たとえば数学の先生なら、1日に3〜4クラスで二次関数を教え、放課後はバスケットボール部の練習を見て、夜は担任クラスの生徒の進路面談の準備をする、というように教科の専門家とクラスの担任の両方の顔を持ちます。全国で中学校の先生は約23万人、高校の先生は約26万人(2020年国勢調査)が働いています。2025年度採用の教員採用試験の倍率は中学校3.6倍、高校3.8倍と過去最低で、なりたい人には門が広がっています。

平均年収735万円
新人 → トップ層450万 → 1,100万円
文理両方

大学教員・研究者

「まだ誰も知らない答え」を探すのが本業で、授業はその一部
難易度★★★★★

大学教員・研究者は、大学で学生に授業をしながら、自分の専門分野で新しい知識を生み出す「研究」をする仕事です。たとえば、がんの新しい治療薬の仕組みを調べる生物学者、江戸時代の手紙を読み解いて当時の暮らしを明らかにする歴史学者、AIの新しい計算方法を考える情報科学者など、分野は文系・理系を問わずあらゆる学問に広がっています。研究の成果は論文として発表され、世界中の研究者に読まれます。全国の大学教員は約18万人(2020年国勢調査)で、教授・准教授・講師・助教という職の段階があり、多くの人は博士号を取ったあと、任期のあるポスドクや助教を経て、任期のない准教授・教授を目指します。

平均年収約1,083万円
新人 → トップ層350万 → 1,300万円
文理両方

学芸員・司書

資格は大学で取れる。むずかしいのは、正規の席に座ることです
難易度★★★★★

学芸員は、博物館や美術館、科学館、動物園、水族館などで、資料を集めて調べ、守り、展示や講座で多くの人に伝える専門職です。たとえば、恐竜の化石を発掘して研究したり、江戸時代の絵巻物の傷みを防ぐ方法を考えたり、夏休みの子ども向けワークショップを企画したりします。司書は、図書館で本や資料を選んで集め、整理し、利用者が知りたいことにたどり着けるよう手助けする専門職です。どちらも大学で決められた科目の単位を取れば資格が得られますが、資格を持つ人に比べて正規職員の求人がとても少なく、非正規で働く人が多いのが現実です。

平均年収—
新人 → トップ層180万 → 1,000万円
文理両方