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公認会計士の職種

監査(会計監査)

会社が作った決算書が正しいかどうかを、会社の外の専門家としてチェックする仕事で、公認会計士だけができる独占業務です。たとえば、ある会社が「今年は100億円もうかりました」と発表したとき、その数字が本当かどうかを、伝票や銀行の記録、倉庫の在庫などを調べて確かめます。

どんな仕事?

監査法人の公認会計士は、数人から数十人のチームを組んで、1つの会社を担当します。会社の経理部の人と打ち合わせをし、売上や費用の記録、契約書、請求書、銀行の残高の証明などの資料を見て、決算書の数字の根拠を確かめます。たとえば、お店の売上が本当にあったのかを確かめるために、取引先に「この会社にいくら払う予定ですか」という確認の手紙を送ることもあります。これを残高確認といいます。工場や倉庫に行って、帳簿に書かれた在庫が本当にあるかを数える「棚卸の立会い」もします。最近はパソコンで大量のデータを分析し、おかしな取引がないかを探すことも増えています。最後に、決算書が正しいと判断したら、その意見を「監査報告書」にまとめて会社に出します。

具体的にやること

  • 会社の経理担当者とのヒアリング
  • 売上・仕入れの伝票や契約書のチェック
  • 取引先や銀行への残高確認の手続き
  • 倉庫や工場での棚卸の立会い
  • 会計データの分析ツールを使った異常な取引のチェック
  • 監査調書(調べた記録)の作成
  • 監査報告書のための意見のまとめ

必要な力・知識

会計基準の知識(決算書のルール)監査の手続きの知識数字のおかしなところに気づく注意力会社の人から話を聞き出すコミュニケーション力Excelやデータ分析のスキル

この職種のキャリア

1〜3年目はスタッフとして、現金や売上など決算書の一部分の担当から始めます。4年目前後でシニアスタッフ(インチャージ)になり、現場のチームをまとめて会社の担当者とのやりとりの中心になります。8〜10年目ごろにマネージャーとして複数の会社の監査を管理し、さらに実績を積むと、監査報告書に名前を書いて責任を負うパートナーになります。

年収の目安

監査法人の1年目は年収500万円前後が目安で、シニアスタッフで600万〜800万円程度、マネージャーで1,000万円前後になるといわれます。パートナーになると、さらに大きく上がります。

公認会計士のほかの職種

アドバイザリー(M&A・財務の専門家) ›会社を買ったり売ったりする「M&A」のときに、相手の会社の財務の状態を調べたり、会社の値段を計算したりする仕事です。たとえば、ある大きな会社が人気のゲーム会社を買おうとするとき、そのゲーム会社に隠れた借金がないか、本当はいくらの価値があるのかを調べます。IPO支援 ›これから株式市場に上場したい会社(ベンチャー企業など)を手伝う仕事です。たとえば、急成長している新しいアプリの会社が上場するには、きちんとした決算の仕組みや社内のルールが必要で、それを整える手伝いをします。税務(税金の専門家) ›公認会計士は、税理士として登録すれば税金の仕事もできます。たとえば、会社が国に納める法人税の計算や申告書の作成、お店の経営者が亡くなったときの相続税の相談などです。企業内会計士(事業会社の経理・財務) ›監査法人ではなく、メーカーや商社、IT企業などの会社に社員として入り、経理や財務、経営企画の部署で働く公認会計士です。たとえば、会社の中で決算書を作ったり、新しい工場を建てるためのお金をどう集めるかを考えたりします。独立開業・コンサルタント ›経験を積んだあとに、自分の会計事務所を開いて独立する公認会計士もいます。たとえば、地域の中小企業の決算や税金の相談、経営の改善のアドバイス、ほかの会社の社外役員などを掛け持ちして働きます。
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