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弁護士の職種

一般民事・家事の弁護士(街の弁護士)

個人のお客さんから、離婚、相続、借金、交通事故、近所トラブル、労働問題などの相談を受けます。駅前の小さな法律事務所で働く弁護士の多くがこのタイプです。

どんな仕事?

街の法律事務所の弁護士は、個人のお客さんから相談の予約を受け、事務所の相談室で話を聞きます。たとえば「離婚したいが、子どもの親権と養育費はどうなるか」「親が亡くなって兄弟で遺産の分け方がまとまらない」「自転車でぶつかってけがをさせてしまった」といった相談です。話を聞いたら、法律と過去の判例に照らして見通しを説明し、費用を伝えて正式に依頼を受けます。依頼を受けたあとは、相手方への手紙(内容証明郵便)を送ったり、相手の弁護士と交渉したりして、話し合いでの解決を目指します。まとまらなければ、家庭裁判所の調停や、地方裁判所の裁判に進みます。事務員さんやパラリーガルと協力しながら、何十件もの事件を同時に進めるのが一般的です。

具体的にやること

  • 法律相談の受付と聞き取り
  • 相手方への通知書(内容証明郵便)の作成
  • 相手方や相手の弁護士との交渉
  • 家庭裁判所の調停への出席
  • 訴状・準備書面の作成と裁判への出席
  • 依頼者への進み具合の報告

必要な力・知識

民法・家族法などの幅広い知識相手の話をていねいに聞く力交渉力たくさんの事件を同時に管理する力

この職種のキャリア

1〜3年目は先輩弁護士と一緒に事件を担当し、書面の下書きや相談への同席で仕事を覚えます。4〜5年目には一人で事件を最後まで担当できるようになり、自分のお客さんも増えてきます。経験を積んで独立し、自分の事務所を開く人が多い分野です。

年収の目安

勤務弁護士のうちは事務所からの給料で、少人数の事務所では初年度400万〜500万円程度のことが多いとされます。独立後は、お客さんの数によって収入が大きく変わります。

弁護士のほかの職種

刑事弁護人 ›犯罪をしたと疑われて逮捕された人(被疑者)や、裁判にかけられた人(被告人)の味方として弁護します。警察署で本人と面会(接見)し、言い分を聞き、不当なあつかいがないかを確かめます。企業法務の弁護士 ›会社をお客さんにして、契約書のチェック、新しいビジネスが法律に違反しないかの確認、株主総会の準備、会社どうしのトラブルの対応などを行います。たとえば、コンビニチェーンがお弁当の工場と結ぶ取引の契約書を読み、不利な条件がないかを確かめたり、アプリの利用規約を作ったりする仕事です。東京の大きな法律事務所に多い働き方です。M&A・ファイナンス・国際案件の弁護士 ›会社の買収や合併(M&A)、大きなお金を集める取引(ファイナンス)、海外企業との契約などを担当します。たとえば、日本の飲料メーカーが海外のビール会社を何千億円で買うときや、鉄道会社が新しい駅ビルを建てるために銀行から大きなお金を借りるときに、契約の中身を作ります。英語の契約書を読み書きすることも多く、四大・五大と呼ばれる大手事務所の看板分野です。企業内弁護士(インハウスローヤー) ›法律事務所ではなく、メーカーや金融機関、IT企業などの会社に社員として入り、その会社の法務部で働く弁護士です。2001年には66人しかいませんでしたが、2025年には3,596人と、弁護士全体の7.6%まで増えました。知的財産(知財)の弁護士 ›特許、著作権、商標などの「アイデアやブランドの権利」をあつかいます。アニメやゲームのキャラクターの無断使用、似たような商品名の争い、技術の特許をめぐる裁判などを担当します。公共・行政で働く弁護士 ›国の役所や地方自治体、国際機関などで働く弁護士です。役所の任期付き職員として法律づくりや条例のチェックを担当したり、児童相談所で子どもを守るための法的な手続きを担ったりします。
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