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弁護士の職種

刑事弁護人

犯罪をしたと疑われて逮捕された人(被疑者)や、裁判にかけられた人(被告人)の味方として弁護します。警察署で本人と面会(接見)し、言い分を聞き、不当なあつかいがないかを確かめます。

どんな仕事?

刑事弁護人は、逮捕された人の家族や本人から依頼を受けるか、国選弁護人として裁判所から選ばれて事件を担当します。まず警察署の接見室で本人と面会し、何があったのか、取り調べで何を聞かれているのかを確かめます。たとえば、本人が「やっていない」と言っている場合は、防犯カメラの映像や目撃者の話など、本人に有利な証拠を探します。罪を認めている場合は、被害者に謝罪してお金を払う「示談」の交渉をしたり、家族に今後の見守りを約束してもらったりして、刑を軽くするための活動をします。裁判では、検察官が出す証拠に意見を述べ、証人に質問し、最後に弁論を行います。

具体的にやること

  • 警察署・拘置所での接見
  • 被害者との示談交渉
  • 本人に有利な証拠の収集
  • 保釈の請求
  • 法廷での証人尋問と弁論
  • 裁判員裁判に向けたわかりやすい資料づくり

必要な力・知識

刑法・刑事訴訟法の知識すぐに動ける行動力不利な立場の人の話を先入観なく聞く姿勢法廷でわかりやすく話す力

この職種のキャリア

新人のうちから国選弁護で刑事事件を担当する弁護士は多く、経験を積みながら難しい事件も任されるようになります。刑事弁護を専門にする事務所に入る人や、裁判員裁判の経験を重ねて刑事弁護の第一人者になる人もいます。

年収の目安

国選弁護の報酬は1件あたり高くないため、刑事事件だけで生活する弁護士は多くありません。民事事件と組み合わせて働くのが一般的です。

弁護士のほかの職種

一般民事・家事の弁護士(街の弁護士) ›個人のお客さんから、離婚、相続、借金、交通事故、近所トラブル、労働問題などの相談を受けます。駅前の小さな法律事務所で働く弁護士の多くがこのタイプです。企業法務の弁護士 ›会社をお客さんにして、契約書のチェック、新しいビジネスが法律に違反しないかの確認、株主総会の準備、会社どうしのトラブルの対応などを行います。たとえば、コンビニチェーンがお弁当の工場と結ぶ取引の契約書を読み、不利な条件がないかを確かめたり、アプリの利用規約を作ったりする仕事です。東京の大きな法律事務所に多い働き方です。M&A・ファイナンス・国際案件の弁護士 ›会社の買収や合併(M&A)、大きなお金を集める取引(ファイナンス)、海外企業との契約などを担当します。たとえば、日本の飲料メーカーが海外のビール会社を何千億円で買うときや、鉄道会社が新しい駅ビルを建てるために銀行から大きなお金を借りるときに、契約の中身を作ります。英語の契約書を読み書きすることも多く、四大・五大と呼ばれる大手事務所の看板分野です。企業内弁護士(インハウスローヤー) ›法律事務所ではなく、メーカーや金融機関、IT企業などの会社に社員として入り、その会社の法務部で働く弁護士です。2001年には66人しかいませんでしたが、2025年には3,596人と、弁護士全体の7.6%まで増えました。知的財産(知財)の弁護士 ›特許、著作権、商標などの「アイデアやブランドの権利」をあつかいます。アニメやゲームのキャラクターの無断使用、似たような商品名の争い、技術の特許をめぐる裁判などを担当します。公共・行政で働く弁護士 ›国の役所や地方自治体、国際機関などで働く弁護士です。役所の任期付き職員として法律づくりや条例のチェックを担当したり、児童相談所で子どもを守るための法的な手続きを担ったりします。
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