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医師の職種

勤務医(病院で働く医師)

大学病院や地域の総合病院などに勤める医師で、医師の中で最も多い働き方です。2024年末で医療施設で働く医師のうち、病院で働く人は約21万9千人いました。外来の診察、入院患者さんの治療、手術、当直などを担当します。

どんな仕事?

勤務医は、病院の診療科(たとえば消化器内科や整形外科)に所属し、外来と入院の両方の患者さんを担当します。外来では、問診で症状を聞き、聴診や触診をして、血液検査やレントゲン、CTなどの検査を指示し、結果をもとに診断して薬を処方します。入院患者さんは毎日回診し、点滴や薬の量を調整し、看護師・薬剤師・リハビリの専門職などとカンファレンスで治療方針を話し合います。外科系の医師は、手術の計画を立て、手術室で数時間におよぶ手術を行います。夜間や休日には当直として、救急車で運ばれてくる患者さんの診察もします。

具体的にやること

  • 外来での問診・診察・処方
  • 入院患者さんの回診と治療の指示
  • 検査や手術
  • 患者さん・家族への説明と同意の確認
  • カルテ・紹介状・診断書の作成
  • 夜間・休日の当直
  • 研修医や医学生の指導

必要な力・知識

医学の幅広い知識診断のための論理的な思考力患者さんにわかりやすく説明する力チームをまとめる力長時間の勤務にたえる体力

この職種のキャリア

初期研修の2年間を終えると、専攻医として専門の診療科で3年以上研修を受け、専門医をとります。10年目前後でサブスペシャルティの専門医や指導医となり、病院の中心として働きます。その後、医長、部長、病院長などの管理職に進むか、開業する人が多いです。

年収の目安

研修医の年収は数百万円台が多く、専門医になるころから大きく上がり、1,000万円を超える人が多くなります。大学病院は給料が比較的低めで、ほかの病院でのアルバイトで収入を補う医師も多いです。

医師のほかの職種

開業医(クリニックの院長) ›自分で診療所(クリニック)を開いて、院長として患者さんを診る医師です。2024年末で診療所で働く医師は約11万2千人です。地域のかかりつけ医として、風邪から生活習慣病まで幅広く診ます。大学病院の医師・研究医 ›大学の医学部に所属し、患者さんの診療に加えて、研究と学生の教育も行う医師です。新しい治療法や薬の開発につながる研究をしています。病理医・放射線科医など「縁の下」の医師 ›病理医は、手術でとった組織や細胞を顕微鏡で見て、がんかどうかなどを最終的に診断します。放射線科医は、CTやMRIの画像を読んで病気を見つけます。患者さんと直接話す機会は少なくても、正しい治療のために欠かせない医師です。産業医 ›会社と契約し、そこで働く人の健康を守る医師です。法律で、働く人が50人以上いる職場では産業医を選ぶことが義務づけられています。医系技官(行政の医師) ›厚生労働省などの国の役所や、保健所で働く医師です。感染症の対策、医療制度の設計、薬の承認のルールづくりなど、社会全体の健康を守る仕事をします。たとえば、インフルエンザの予防接種を何歳の人に公費で行うか、救急車を呼んだときにどの病院が受け入れるかといった仕組みづくりにかかわります。製薬会社・医療ベンチャーの医師 ›製薬会社で新しい薬の臨床試験(治験。たとえば、新しい花粉症の薬が本当に効くのか、副作用はないのかを、協力してくれる患者さんに使って確かめる試験)を計画・管理したり、医療ベンチャー企業でアプリやAIの開発に医師として関わったりする働き方です。
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