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医師の職種

病理医・放射線科医など「縁の下」の医師

病理医は、手術でとった組織や細胞を顕微鏡で見て、がんかどうかなどを最終的に診断します。放射線科医は、CTやMRIの画像を読んで病気を見つけます。患者さんと直接話す機会は少なくても、正しい治療のために欠かせない医師です。

どんな仕事?

病理医は、手術や内視鏡検査でとった組織を、薄く切って染色したガラス標本にし、顕微鏡で観察して診断します。たとえば、胃カメラでとった小さな組織を見て、がんかどうか、がんならどのくらい進んでいるかを判断し、その結果が手術をするかどうかの決め手になります。亡くなった患者さんの病気の原因を調べる病理解剖も行います。放射線科医は、CTやMRI、レントゲンの画像を読んで、病気の場所や大きさを報告書にまとめます。カテーテルを使って体の内側から治療を行うIVR(画像下治療)や、がんの放射線治療を担当する放射線科医もいます。

具体的にやること

  • 顕微鏡での組織・細胞の診断
  • 手術中の迅速診断
  • 病理解剖
  • CT・MRI画像の読影と報告書の作成
  • 画像を使った治療(IVR)
  • がんの放射線治療の計画

必要な力・知識

形や画像の細かな違いを見分ける力病気についての深い知識主治医と協力する力集中力

この職種のキャリア

初期研修のあと、病理や放射線科の専門研修を受けて専門医をとります。病理医は人数が少なく、多くの病院で必要とされています。画像のデジタル化により、遠くの病院の診断を担当する遠隔診断の仕事も広がっています。

年収の目安

勤務医としての給料体系で、ほかの診療科と大きくは変わりません。夜間の呼び出しが比較的少ない分野として選ぶ人もいます。

医師のほかの職種

勤務医(病院で働く医師) ›大学病院や地域の総合病院などに勤める医師で、医師の中で最も多い働き方です。2024年末で医療施設で働く医師のうち、病院で働く人は約21万9千人いました。外来の診察、入院患者さんの治療、手術、当直などを担当します。開業医(クリニックの院長) ›自分で診療所(クリニック)を開いて、院長として患者さんを診る医師です。2024年末で診療所で働く医師は約11万2千人です。地域のかかりつけ医として、風邪から生活習慣病まで幅広く診ます。大学病院の医師・研究医 ›大学の医学部に所属し、患者さんの診療に加えて、研究と学生の教育も行う医師です。新しい治療法や薬の開発につながる研究をしています。産業医 ›会社と契約し、そこで働く人の健康を守る医師です。法律で、働く人が50人以上いる職場では産業医を選ぶことが義務づけられています。医系技官(行政の医師) ›厚生労働省などの国の役所や、保健所で働く医師です。感染症の対策、医療制度の設計、薬の承認のルールづくりなど、社会全体の健康を守る仕事をします。たとえば、インフルエンザの予防接種を何歳の人に公費で行うか、救急車を呼んだときにどの病院が受け入れるかといった仕組みづくりにかかわります。製薬会社・医療ベンチャーの医師 ›製薬会社で新しい薬の臨床試験(治験。たとえば、新しい花粉症の薬が本当に効くのか、副作用はないのかを、協力してくれる患者さんに使って確かめる試験)を計画・管理したり、医療ベンチャー企業でアプリやAIの開発に医師として関わったりする働き方です。
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