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弁護士の職種

企業法務の弁護士

会社をお客さんにして、契約書のチェック、新しいビジネスが法律に違反しないかの確認、株主総会の準備、会社どうしのトラブルの対応などを行います。たとえば、コンビニチェーンがお弁当の工場と結ぶ取引の契約書を読み、不利な条件がないかを確かめたり、アプリの利用規約を作ったりする仕事です。東京の大きな法律事務所に多い働き方です。

どんな仕事?

企業法務の弁護士は、会社の法務部の担当者や経営者から、メールや会議で相談を受けます。たとえば、お菓子メーカーが新商品のパッケージに「日本一おいしい」と書いてよいか(景品表示法)、ゲーム会社が集めたユーザーの情報をどう扱えばよいか(個人情報保護法)、といった質問に答えます。取引先と結ぶ契約書を読んで、自分の会社に不利な条件がないかをチェックし、修正の案を出します。株主総会の準備では、招集通知の書き方や当日の進め方をアドバイスします。会社どうしのトラブルが起きたときは、交渉や裁判の代理人になります。

具体的にやること

  • 契約書のチェックと修正案の作成
  • 新しいサービスの法律上の問題点の調査
  • 株主総会の準備の支援
  • 社内規程や利用規約の作成
  • 取引先とのトラブルの交渉・裁判
  • 役員や社員向けの法律研修

必要な力・知識

会社法・契約法などの知識ビジネスの仕組みを理解する力早く正確に文書を読み書きする力英語(外国の会社との契約で使う)

この職種のキャリア

大手や中堅の事務所に入り、1〜3年目はさまざまな分野の案件を経験します。4〜7年目に得意分野を決め、海外留学をする人もいます。8〜10年目以降にパートナーになるか、企業内弁護士や独立へ進む人が多いです。

年収の目安

大手事務所では1年目から年収1,000万円を超える条件のところもあるといわれます。パートナーになると、事務所のもうけを分け合う立場になり、さらに高い収入を得る人もいます。

弁護士のほかの職種

一般民事・家事の弁護士(街の弁護士) ›個人のお客さんから、離婚、相続、借金、交通事故、近所トラブル、労働問題などの相談を受けます。駅前の小さな法律事務所で働く弁護士の多くがこのタイプです。刑事弁護人 ›犯罪をしたと疑われて逮捕された人(被疑者)や、裁判にかけられた人(被告人)の味方として弁護します。警察署で本人と面会(接見)し、言い分を聞き、不当なあつかいがないかを確かめます。M&A・ファイナンス・国際案件の弁護士 ›会社の買収や合併(M&A)、大きなお金を集める取引(ファイナンス)、海外企業との契約などを担当します。たとえば、日本の飲料メーカーが海外のビール会社を何千億円で買うときや、鉄道会社が新しい駅ビルを建てるために銀行から大きなお金を借りるときに、契約の中身を作ります。英語の契約書を読み書きすることも多く、四大・五大と呼ばれる大手事務所の看板分野です。企業内弁護士(インハウスローヤー) ›法律事務所ではなく、メーカーや金融機関、IT企業などの会社に社員として入り、その会社の法務部で働く弁護士です。2001年には66人しかいませんでしたが、2025年には3,596人と、弁護士全体の7.6%まで増えました。知的財産(知財)の弁護士 ›特許、著作権、商標などの「アイデアやブランドの権利」をあつかいます。アニメやゲームのキャラクターの無断使用、似たような商品名の争い、技術の特許をめぐる裁判などを担当します。公共・行政で働く弁護士 ›国の役所や地方自治体、国際機関などで働く弁護士です。役所の任期付き職員として法律づくりや条例のチェックを担当したり、児童相談所で子どもを守るための法的な手続きを担ったりします。
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