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医師の職種

医系技官(行政の医師)

厚生労働省などの国の役所や、保健所で働く医師です。感染症の対策、医療制度の設計、薬の承認のルールづくりなど、社会全体の健康を守る仕事をします。たとえば、インフルエンザの予防接種を何歳の人に公費で行うか、救急車を呼んだときにどの病院が受け入れるかといった仕組みづくりにかかわります。

どんな仕事?

医系技官は、厚生労働省などで国の医療や健康の政策をつくります。たとえば、新しい感染症がはやったときに、検査の体制やワクチンの接種の計画を作ったり、地域ごとに必要な病院のベッドの数を考えたりします。医師の働き方改革のような制度を設計し、関係する法律の改正案を準備することもあります。保健所の医師は、地域の感染症の調査、食中毒の対応、住民の健康相談などを担当します。WHOなどの国際機関に出向して、世界の健康問題に取り組む医師もいます。

具体的にやること

  • 医療・健康の制度づくり
  • 法律や通知の案の作成
  • 感染症対策の計画
  • 国会や審議会への資料づくり
  • 保健所での感染症の調査
  • 国際機関での仕事

必要な力・知識

医学の知識社会全体を見渡す視点文書を作る力多くの関係者と調整する力

この職種のキャリア

初期研修を終えたあとに採用されるのが一般的です。厚生労働省の本省と、都道府県や国際機関への出向を数年ごとにくり返しながら、課長、局長などへ昇進していきます。

年収の目安

国家公務員の給料体系で、医師としての手当が加わります。臨床医より年収は低めになることもありますが、当直がなく、国全体の仕組みづくりに関われるのが魅力です。

医師のほかの職種

勤務医(病院で働く医師) ›大学病院や地域の総合病院などに勤める医師で、医師の中で最も多い働き方です。2024年末で医療施設で働く医師のうち、病院で働く人は約21万9千人いました。外来の診察、入院患者さんの治療、手術、当直などを担当します。開業医(クリニックの院長) ›自分で診療所(クリニック)を開いて、院長として患者さんを診る医師です。2024年末で診療所で働く医師は約11万2千人です。地域のかかりつけ医として、風邪から生活習慣病まで幅広く診ます。大学病院の医師・研究医 ›大学の医学部に所属し、患者さんの診療に加えて、研究と学生の教育も行う医師です。新しい治療法や薬の開発につながる研究をしています。病理医・放射線科医など「縁の下」の医師 ›病理医は、手術でとった組織や細胞を顕微鏡で見て、がんかどうかなどを最終的に診断します。放射線科医は、CTやMRIの画像を読んで病気を見つけます。患者さんと直接話す機会は少なくても、正しい治療のために欠かせない医師です。産業医 ›会社と契約し、そこで働く人の健康を守る医師です。法律で、働く人が50人以上いる職場では産業医を選ぶことが義務づけられています。製薬会社・医療ベンチャーの医師 ›製薬会社で新しい薬の臨床試験(治験。たとえば、新しい花粉症の薬が本当に効くのか、副作用はないのかを、協力してくれる患者さんに使って確かめる試験)を計画・管理したり、医療ベンチャー企業でアプリやAIの開発に医師として関わったりする働き方です。
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