ミライ図鑑ログイン
化学・素材の職種

生産技術・プロセス開発職

実験室のフラスコでできた反応を、工場の大きな設備で、安全に、安く、大量に行えるようにする仕事です。化学工学の知識が生きる職種です。

どんな仕事?

生産技術・プロセス開発の担当者は、化学反応を「量産できる形」にする専門家です。たとえば、家庭で1人分のカレーを作るのと、給食センターで1,000人分作るのとでは、鍋の大きさや火の通り方、かき混ぜ方がまったくちがいます。化学の工場も同じで、実験室でうまくいった反応を、そのまま大きな反応器でやると、熱がこもって暴走したり、不純物が増えたりします。そこで、小さな装置から少しずつ大きくして条件を確かめる「スケールアップ」を行い、反応器、蒸留塔、配管、ポンプ、熱交換器などの設備を設計します。完成した工場では、エネルギーの使用量を減らす、不良品を減らす、二酸化炭素の排出を減らすといった改善を続けます。新しい工場を建てるときは、エンジニアリング会社や建設会社と一緒に、何百億円規模のプロジェクトを進めることもあります。

具体的にやること

  • 反応条件の最適化
  • パイロットプラントでのスケールアップ試験
  • 製造設備の設計と選定
  • 新設・増設プロジェクトの管理
  • エネルギーやコストの削減
  • 安全性の評価(リスクアセスメント)
  • 製造トラブルの原因調査

必要な力・知識

化学工学(反応工学、移動現象、分離工学など)安全への強い意識数値計算やシミュレーションの力工場の人や建設会社と協力する力コストの感覚

この職種のキャリア

入社後は工場に配属され、1〜3年目は製造課のエンジニアとして設備の動かし方や安全のルールを体で覚えます。4〜8年目で新製品の量産化や設備の増設を担当し、10年目前後で大型プロジェクトのリーダーや海外工場の立ち上げを任されます。その後は工場長、生産技術部長、事業部の責任者へ進むルートがあります。

年収の目安

大手では20代で450万〜600万円、30代で700万〜900万円程度が目安です。工場勤務の手当がつく会社もあります。

化学・素材のほかの職種

← 化学・素材にもどる