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広報・PRの担当

危機管理広報(クライシスコミュニケーション)

事故、不祥事、商品の不具合、情報漏えいなどが起きたとき、世の中に正確な情報を早く伝え、信頼の傷を小さくする仕事です。広報の中でも、もっとも判断力が問われる場面です。

どんな仕事?

たとえば、食品会社の商品に異物が混ざっていたことが分かった場合、広報は数時間のうちに「何が起きたか」「どの商品が対象か」「お客さんは何をすればよいか」をまとめ、ホームページとプレスリリースで発表します。必要なら記者会見を開き、社長が謝罪と説明を行います。広報は、会見の台本、想定される質問と答え、会場の手配、記者への案内を短時間で準備します。事実が分からないうちに推測で話す、隠そうとする、といった対応は、かえって信頼を大きく失います。そのため、ふだんから「危機管理マニュアル」を作り、誰が何を判断するかを決め、役員と模擬記者会見の訓練(メディアトレーニング)を行います。SNSで悪い評判が一気に広がる時代なので、ネットの動きを見ながら素早く対応することも求められます。

具体的にやること

  • 危機管理マニュアルの作成
  • 緊急時の発表文の作成
  • 謝罪会見の準備と運営
  • 想定問答の作成
  • 役員のメディアトレーニング
  • SNSでの評判の監視と対応
  • 再発防止策の発表

必要な力・知識

冷静な判断力短時間で正確な文章を書く力法務・品質など社内部門と連携する力世の中の受け止め方を想像する力

この担当のキャリア

報道対応の経験を積んだ中堅以上が担当します。危機対応を何度か経験すると、広報部長や経営陣の相談相手として信頼されます。危機管理を専門にするPR会社やコンサルティング会社に移る人もいます。

年収の目安

広報課長・部長クラスが担うことが多く、大企業では900万〜1,200万円前後が目安です。専門家としての評価が高い分野です。

広報・PRのほかの担当

報道対応(メディアリレーションズ) ›新聞、テレビ、雑誌、ネットメディアの記者とつながり、会社のニュースを記事にしてもらう仕事です。広報の中心となる担当で、プレスリリースの作成や記者会見の運営を行います。社内広報(インナーコミュニケーション) ›社員に向けて、会社の方針やほかの部署の取り組み、がんばっている社員の話などを伝える仕事です。社内報やイントラネット、社内イベントなどを通じて、社員の一体感を高めます。SNS・デジタル広報 ›会社の公式X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、TikTokなどのアカウントや、オウンドメディアと呼ばれる自社のウェブサイトを運用する仕事です。ファンを増やし、会社や商品を好きになってもらうことが目的です。IR広報(投資家向け広報) ›株主や投資家に向けて、会社の業績や将来の計画を説明する仕事です。上場企業にとって欠かせない担当で、決算説明会や投資家との面談を行います。コーポレートブランディング・CSR/サステナビリティ広報 ›会社そのもののイメージや、環境や社会への取り組みを伝える仕事です。会社のロゴやスローガン、企業CM、サステナビリティ報告書などを担当します。PR会社のコンサルタント ›広報を専門に請け負うPR会社で、お客さんの会社の広報を代わりに考え、実行する仕事です。いろいろな業界の会社を担当できるのが特徴です。
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