ミライ図鑑ログイン
食品・飲料の職種

研究職(基礎研究・素材研究)

食品の成分や、うま味・香り・食感が生まれる仕組み、健康への効果などを科学的に調べる仕事です。数年〜十数年先の新しい商品や素材につながる「種」を探します。

どんな仕事?

研究職は、会社の研究所で、まだ商品になっていない技術や素材を育てる仕事です。たとえば「減塩しても物足りなくない味にするには、どの成分を足せばよいか」「この乳酸菌は本当におなかの調子を整えるのか」といった問いを立て、実験で確かめます。使う道具は、成分を分ける液体クロマトグラフィー、香りを分析するガスクロマトグラフ質量分析計、微生物を育てる培養装置、遺伝子を調べる装置などで、大学の理系の研究室とよく似ています。人の体での効果を確かめるときは、医師や大学と共同で、ボランティアに食べてもらう試験(ヒト試験)を行うこともあります。成果が出たら特許を出願し、社内の開発職に技術を渡して商品化を目指します。トクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品の届出に必要なデータをそろえるのも研究職の大事な役目です。ひとつのテーマが商品になるまで10年以上かかることもあり、粘り強さが求められます。

具体的にやること

  • 研究テーマの計画を立てる
  • 成分分析や微生物の培養の実験
  • 実験データの統計処理
  • 特許の調査と出願
  • 大学や病院との共同研究
  • 学会発表や論文の執筆
  • 開発職への技術の引き継ぎ

必要な力・知識

化学・生物・農芸化学・栄養学などの専門知識仮説を立てて実験で確かめる力統計やデータ分析の力英語の論文を読む力長く続けられる粘り強さ

この職種のキャリア

1〜3年目は先輩研究員のテーマの一部を担当し、実験の腕と会社のルールを覚えます。4〜8年目で自分のテーマを持ち、特許や学会発表で成果を出します。10年目前後で研究チームのリーダーとなり、その後は研究所の部長、または開発・品質保証・事業企画など別の部署に移って技術を事業に生かす道もあります。

年収の目安

大手では修士卒の初任給は月26万〜30万円程度が多く、年収はほかの職種と同じ給与体系で上がっていきます。30代で600万〜900万円、管理職で1,000万円前後が大手の目安ですが、会社による差が大きいです。

食品・飲料のほかの職種

商品開発職 ›新しい商品の味・形・パッケージの中身を決め、試作をくり返して「売れる商品」に仕上げる仕事です。研究所の技術とマーケティングの企画を、工場で毎日つくれるレシピに落とし込みます。生産管理・生産技術・工場の技術職 ›工場で毎日、同じ品質の商品を、決められた量だけ、安く安全につくるための仕事です。製造ラインの改善、設備の導入、生産計画づくりを担当します。品質保証職 ›商品が安全で、表示どおりの中身であることを保証する仕事です。食品事故を防ぐ「最後のとりで」の役割を担います。営業職(量販店営業・業務用営業) ›スーパー、コンビニ、ドラッグストア、卸売業、外食チェーンなどに、自社の商品を置いてもらう、使ってもらうための仕事です。食品業界の文系総合職の多くが最初に配属されます。マーケティング・ブランドマネージャー ›どんな商品を、誰に、いくらで、どうやって知ってもらうかを決める仕事です。ブランドの「社長」のような立場で、売上と利益に責任を持ちます。調達・購買・需給(原料の買い付け) ›小麦、大豆、とうもろこし、砂糖、コーヒー豆、乳原料、果汁などの原料と、ペットボトルや段ボールなどの資材を、良い品質で、安く、安定して買う仕事です。
← 食品・飲料にもどる