中学生から就活生まで。
仕事と会社と大学を、わかる言葉で。
学年順位から、進学先・就職先・生涯年収まで。登録なし・無料、全国 4,961 校に対応。
同じ高校の先輩たちが、どんな大学に進んだか。その実績から、いまの順位から考えられる進学先・就職先、40歳の年収と生涯年収の目安を出します。順位を動かすと、未来がどう変わるかも見られます。
同じくらいの順位の先輩が進んだ会社の、平均的な年収の推移です。
押すと、その業界の仕事や職種の説明が見られます。
押すと、どんな会社なのかが見られます。
学年順位から「学年の上位何%か」を出し、同じくらいの位置にいた先輩たちの進学先を確率で表示します。上位の人ほど順位どおりの進学先に進みやすいとして計算しています。浪人した先輩は、上位にも下位にもいるため計算から外しています。
高校が出す「合格者数」は1人が何校も受かると重複するため、上位の帯から順に、同じ帯での複数合格と、上の帯に進んだ人の滑り止め合格を差し引いて、実際の進学者数を推定しています。
就職先は、大学帯ごとに「トップ企業・大手・中堅・中小」に入る割合と、業界の割合から計算します。生涯年収は22〜64歳の給与の合計(退職金は含まない)で、下の表はいまの仮の値です。各社の有価証券報告書の平均年収と、厚生労働省の賃金統計に置き換えていきます。
選ぶたびに、予想がその場で変わります。
行動ごとの効果は、就職実績の傾向をもとにした目安です。実際は本人しだいで大きく変わります。
文理選択は、高1〜高2のうちに決めることが多い選択です。ここで選んだ方によって、高校で受ける授業と受験科目が変わり、行ける学部が変わります。学部が変われば、大学での時間割や過ごし方、就職するときに選べる仕事、そしてその後の働き方まで変わっていきます。どちらが上ということはありません。それぞれで身につく力と大変なところを比べて、自分に合う方を考えてみましょう。
学部の名前だけでは、何をするのかはわかりにくいものです。タップすると授業や4年間の流れ、進路まで見られます。
仕事のことを知るのは、ふつうは就活のときです。でも、なるための道が高校の文理選択や学部選びで決まる仕事もあります。
保存した仕事・学部・会社、診断の結果、会社スタンプ帳をまとめて見られます。
教育サービス業界は、学校の外で学びを売る会社の集まりです。たとえば、駅前の学習塾や予備校、家に届く通信教育の教材、本屋に並ぶ参考書や問題集、タブレットで解くAI教材、英会話スクールや資格の学校などがすべてこの業界に入ります。矢野経済研究所によると、学習塾・予備校や通信教育、資格取得学校などを合わせた教育産業の主要15分野の市場規模は2024年度で2兆8,555億7,000万円で、そのうち最も大きいのが学習塾・予備校です。子どもの数は減っていますが、1人あたりにかける教育費や大人の学び直しの需要があり、市場全体はほぼ横ばいからわずかに伸びています。社内には講師だけでなく、教室長、教材編集、営業、マーケティング、エンジニア、データ分析などさまざまな職種があり、文系も理系も活躍しています。
大学3年の夏〜冬のインターンシップ期。塾講師のアルバイト経験があると職場のイメージをつかみやすい
通信教育や参考書・図鑑をつくる会社と、塾や予備校で直接教える会社に分かれます。
教材や本で、家での勉強を支えます
教室で生徒に直接教え、勉強を支えます
となりの業界
押すと、会社図鑑でその会社のくわしい解説が見られます。
押すと、その職種の仕事内容・必要な力・キャリアが見られます。
授業や営業、編集補助などの担当業務を覚えます。生徒の成績や担当業務で成果を出すと、校舎や商品の責任者に上がります。
1つの校舎や1冊の教材、営業エリアを任されます。売上・生徒数・品質の目標を安定して達成すると、複数拠点をまとめる立場に進みます。
5〜10校舎ほどの地域や、教材シリーズ、営業チームをまとめます。部下の教室長を育て、地域全体の数字を伸ばすことが求められます。
地域全体や一つの事業(高校生部門、デジタル教材事業など)の責任者です。出店や新サービス、予算を決め、経営陣に提案します。
年収は目安です。会社や地域、本人の働き方で大きく変わります。
教室で1人の講師が10〜30人ほどの生徒に授業をする形です。たとえば、早稲田アカデミーや、大学受験の予備校などがあります。正社員講師が授業を担当し、授業の上手さが評判や生徒数に直結します。受験の合格実績で勝負する会社が多く、受験期は夜遅くまで働くこともあります。
良いところ自分の授業で生徒の成績や合格が変わる手ごたえがある
大変なところ夕方から夜の勤務が中心で、受験期や講習期は忙しい
1対1や1対2で教える形で、大学生のアルバイト講師が授業を担当し、正社員は教室長として運営をまとめます。明光義塾のようにフランチャイズの加盟校が多いブランドもあります。勉強が苦手な生徒から受験生まで幅広く対応し、教室長には経営者に近い力が求められます。
良いところ若いうちから校舎運営と経営の経験が積める
大変なところアルバイトの採用・シフト管理が大変で、売上目標のプレッシャーもある
進研ゼミやZ会、学研などのように、教材を作って家庭や学校に届ける会社です。社員の多くは編集、商品企画、マーケティング、営業として働き、生徒に直接教えることは少なめです。勤務時間は一般的な会社と同じく昼間が中心です。
良いところ全国の多くの子どもに届く教材を作れる、昼間中心の勤務
大変なところ紙の教材の需要が減り、デジタル化への対応が求められる
小中高生向けの進研ゼミ、こどもちゃれんじ、高校向けの進研模試などを提供しています。グループでは介護事業も大きな柱です。2024年に投資ファンドEQTと創業家による買収で上場を廃止しました。
非上場のため有報の開示なし東進ハイスクール、東進衛星予備校、四谷大塚、早稲田塾、イトマンスイミングスクールなどを運営しています。2025年3月期の営業収益は552億円で、そのうち高校生部門が273億円です。
単体平均861万円(平均38.3歳、2025年3月期)公文式の教室を国内外で展開しています。2024年9月時点で62の国と地域、教科別の学習者数は世界で約355万(国内約131万)、教室は2024年3月時点で世界約2万3,300(国内約1万5,100)です。
非上場のため有報の開示なし学習参考書や図鑑などの出版、学研教室、塾の運営に加え、高齢者住宅などの医療福祉事業も大きく展開しています。2025年9月期の連結売上高は1,991億円です。
単体平均963万円(平均44.3歳、持株会社85人、2025年9月期)首都圏を中心に、難関中学・高校・大学の受験指導をする集団指導塾です。2026年3月期の売上高は377億円です。
単体平均611万円(平均39.0歳、2026年3月期)個別指導の明光義塾を、直営とフランチャイズの両方で全国に展開しています。2025年8月期の売上高は248億円です。
単体平均554万円(平均36.9歳、2025年8月期)月額制の映像授業アプリ「スタディサプリ」を提供しています。学校向けにも導入され、先生が宿題を配信するなどの使い方をされています。
リクルートグループとしての開示AIが一人ひとりの苦手に合わせて問題を出す教材を、塾や学校向けに提供しています。
非上場のため開示なし(求人では経験により幅が大きい)英検の問題集、学校で使う教科書や副教材、参考書などを出版しています。
非上場の会社が多く開示なし›がついた会社は、会社図鑑で詳しく解説しています。
教育サービスの基本は、生徒や保護者から授業料や会費を受け取るBtoCのビジネスです。塾は入会金、毎月の授業料、夏期講習や冬期講習などの季節講習費、模試代、教材費の組み合わせで売上を作ります。特に季節講習は、1回で数万円から十数万円になることもあり、売上が夏と冬、受験期に偏るのが特徴です。一方で、学校や自治体にデジタル教材や模試を売るBtoB(企業や学校向け)の売上や、フランチャイズ加盟校からのロイヤリティ、本や問題集の販売など、収入の入り口はさまざまです。子どもの数が減る中で、多くの会社は1人あたりの単価を上げる(個別指導や映像授業、難関校向けコースなど)、大人向けの英語や資格講座に広げる、学校向けのデジタル事業を育てる、といった方法で売上を守ろうとしています。
参考書、問題集、児童書、辞書などを本屋やネット書店で売る収入です。取次という卸の会社を通して書店に並び、売れなかった本は返品されるため、どれだけ刷るかの判断が利益を左右します。
新学年が始まる前に、チラシやWeb広告、無料体験授業で新しい生徒を集めます。この時期の入会数が1年間の売上を大きく左右します。
毎週の授業に加え、中間・期末テストの前には対策授業を開きます。テストの点が上がると口コミで生徒が増えます。
1年で最も授業が多い時期です。講習だけ受けに来る生徒も多く、講習後にそのまま入会してもらうことが大切です。
模試の結果をもとに、保護者・生徒と志望校を決める面談を重ねます。受験生には冬期講習や直前講座を提案します。
受験生は毎日のように塾に来て、過去問演習や面接練習をします。講師も休日を返上することが多い時期です。
合格発表を生徒と一緒に見届け、合格実績をまとめてホームページやチラシで発信します。これが次の春の生徒募集につながります。
(塾の教室長の場合)出社。メールと本部からの連絡を確認し、今日の授業とアルバイト講師のシフトを確かめます。
保護者への電話。前回の模試の結果を伝え、夏期講習の受講を相談します。
体験授業に申し込んだ家庭との面談。学校の成績や志望校を聞き、学習プランを提案します。
授業の準備。小テストを印刷し、今日の範囲を確認します。
小学生の授業がスタート。授業の合間に自習室の生徒の質問に答えます。
中学生の授業。自分も数学のクラスを担当し、アルバイト講師の個別指導も見回ります。
授業終了。生徒の帰宅を見送り、講師と今日の生徒の様子を共有します。
日報の作成。入会数や退塾の相談、売上の数字を本部に報告し、退社します。教材会社や本部勤務の場合は9時〜18時ごろの勤務が一般的です。
教育サービス業界は、学校の授業とは別に、お金を払って受ける学びを提供する業界です。たとえば、学習塾、予備校、通信教育、参考書や問題集の出版、英会話スクール、資格の学校、プログラミング教室、学習アプリなどが含まれます。矢野経済研究所の調査では、主要15分野を合わせた教育産業の市場規模は2024年度で2兆8,555億7,000万円で、前年度より0.7%増えました。分野別では学習塾・予備校が最も大きく、法人向けのeラーニング(会社の研修をネットで受ける仕組み)は伸びている一方、個人向けは伸び悩んでいるとされています。家庭の側から見ると、文部科学省の「子供の学習費調査」(2023年度)では、公立中学校に通う子どもの家庭が学校外の学習費として年間約35.6万円を使っており、その大部分が塾や家庭学習などの補助学習費です。
子どもの数は年々減っていますが、教育産業の市場規模はほぼ横ばいから少し増えています。これは、中学受験をする家庭の増加、1人あたりの教育費の上昇、大人の学び直し、学校のデジタル化などが需要を支えているためです。ただし、地域によっては生徒数が大きく減り、校舎の統廃合や会社同士の合併が進んでいます。
教育サービスといっても、教え方と売り方によってビジネスの形はかなり違います。塾や予備校は校舎を持ち、講師が対面で教える「場所と人」のビジネスです。通信教育は教材を家庭に届ける「商品と会員」のビジネスで、校舎は持ちません。EdTechはアプリやWebで学びを提供する「ソフトウェア」のビジネスで、一度作れば多くの人に届けられる反面、開発に大きな投資が必要です。教材出版は本を作って書店で売る「出版」のビジネスです。実際には、塾が映像授業を取り入れたり、通信教育の会社が塾を持ったりと、組み合わせる会社が増えています。
EdTechには、生徒が個人で使う学習アプリ、塾が使うAI教材、学校が使う授業支援アプリなどがあります。国のGIGAスクール構想で小中学生に1人1台の端末が配られたことで、学校向けのデジタル教材の市場が広がりました。一方で、無料の動画やAIの学習支援も増えており、お金を払ってもらうだけの価値をどう出すかが課題です。
教育サービスのお金の流れを、塾を例に見てみます。家庭が払う授業料が売上になり、そこから講師やアルバイトの給料、校舎の家賃、チラシや広告の費用、教材や模試の仕入れ代、本部の費用を差し引いた残りが利益になります。塾にとって大きな費用は人件費と家賃で、特に生徒が少ない校舎は家賃を払うだけで赤字になりやすいです。逆に、同じ校舎・同じ講師で生徒が増えると利益が大きく伸びるため、生徒募集が経営の生命線です。通信教育やEdTechは校舎がない代わりに、教材やアプリの開発費と広告費が大きくなります。
たとえば、月の授業料が2万5,000円の中学生が、夏と冬の講習で合計15万円を払うと、1年間で約45万円の売上になります。これが3年間続けば100万円を超えます。だからこそ塾は、新しい生徒を集めることと同じくらい、途中でやめずに続けてもらう(退塾を防ぐ)ことを大切にします。
教育サービスは基本的に家庭のお金で成り立っていますが、学校向けのデジタル教材や、自治体が生活に困っている家庭の子どもに塾代を補助する制度など、公的なお金が入る場面もあります。たとえば、一部の自治体では、塾で使えるクーポンを配って学習を支援しています。
教育サービス業界には、大学の学部を問わず就職できます。講師職では担当教科の学力が見られますが、教育学部出身である必要はなく、経済学部や工学部の人も多く働いています。教材編集では、その教科に強い学部(理系教材なら理学部や工学部など)の出身者が多いです。EdTechのエンジニアは情報系の学部の出身者が多い一方、文系から独学でプログラミングを身につけて入る人もいます。教員免許は必須ではありませんが、教育実習の経験が授業づくりに役立つと考える人もいます。
大学時代に塾講師のアルバイトをして、そのまま同じ会社に就職する人は少なくありません。授業や生徒対応の経験があると、入社後のギャップが少なくなります。ただし、アルバイトで見えるのは授業の部分だけなので、教室長の売上管理や生徒募集の仕事についても調べておくとよいでしょう。
教育サービス業界の就職に必須の国家資格はありません。選考はエントリーシート、適性検査、面接が基本で、講師職ではこれに模擬授業や教科の筆記試験が加わることがあります。模擬授業では、10分前後で中学生向けの数学や英語の単元を説明し、話し方、板書、生徒への問いかけなどが見られます。教材編集では、文章の校正テストや企画書の提出を求められることがあります。EdTechのエンジニア職では、プログラミングの課題やこれまでに作ったものの説明が選考に入ることが多いです。
模擬授業では、正しい知識だけでなく、生徒が理解しているかを確かめながら進められるかが見られます。たとえば、一方的に説明するのではなく「ここまででわからないところはある?」と問いかけたり、身近な例を使ったりできると評価されやすいです。大学時代のアルバイト経験が生きる場面です。
教育サービス業界の年収は、会社の規模と職種によって大きく変わります。上場している大手の平均年間給与は、ナガセ861万円(2025年3月期)、早稲田アカデミー611万円(2026年3月期)、明光ネットワークジャパン554万円(2025年8月期)が目安です。国税庁「民間給与実態統計調査」の全業種平均(令和7年分で487万円)と比べると、大手は平均以上の水準です。一方で、中小の塾や個人経営の塾では、これより低い会社も多くあります。講師としての人気や校舎の業績によって給料が上がる仕組みの会社もあり、実力が年収に反映されやすい業界です。
塾の正社員は、昼過ぎから夜遅くまで働く勤務が一般的です。講習期には休日出勤が増える会社もあり、残業代を含めて年収が決まる場合があります。働く時間帯も含めて比較することが大切です。
教育サービスの最大のやりがいは、生徒の成長と合格を間近で見られることです。成績が上がらずに悩んでいた生徒が、自分の授業で問題を解けるようになり、志望校に合格したときの喜びは格別です。教材やアプリを作る仕事では、自分が作ったものが全国の何万人もの子どもに使われます。また、塾の教室長は20代から校舎の経営を任されることが多く、若いうちから人をまとめる経験ができます。
塾で教えた生徒が、大学に合格したあとや社会人になってから報告に来てくれることがあります。中には、自分が教えた生徒がアルバイト講師として戻ってくることもあり、人を育てる仕事ならではの喜びがあります。
EdTechや教材開発の仕事では、新しい学び方を作り出せます。たとえば、紙のドリルではできなかった「間違えた問題だけをもう一度出す」仕組みを作ることで、勉強が苦手な子どもでも少しずつ前に進めるようになります。
塾の仕事は、生徒が学校から帰ってくる夕方から夜が本番のため、帰宅が遅くなりがちです。土日に模試やイベントがあることも多く、友人や家族と生活の時間帯がずれる人もいます。また、成績や合格という結果が数字ではっきり出るため、保護者からの期待とプレッシャーが大きくなります。教室長には生徒数や売上の目標があり、教育への思いと会社の数字との両立に悩む人もいます。少子化で生徒の取り合いが激しくなっている地域も多く、会社の合併や校舎の閉鎖が起こることもあります。
冬期講習から入試本番までの数か月は、毎日のように授業や面談、願書のチェックが続きます。正月に特訓授業をする塾もあり、体力的にきつい時期です。
教材を作る仕事では、一つの誤植が全国の生徒に影響するため、締め切り前は細かいチェックに追われます。EdTechでは、学校の制度や予算が変わるとサービスの方針も変わるため、変化に対応し続ける柔軟さが必要です。
人に教えることや、誰かが成長する姿を見ることが好きな人に向いています。ただし、教えるのが好きなだけでなく、保護者と信頼関係を作る力、数字を見て校舎を運営する力も必要です。教材やアプリを作る仕事では、細かいところまで気を配れる人、子どもの目線で「どうすればわかりやすいか」を考え続けられる人が活躍しています。変化の大きい業界なので、新しいやり方を試すのが好きな人にも合っています。
勉強で苦労した経験がある人は、つまずいている生徒の気持ちがわかるので、かえって良い講師になることがあります。また、話すのが得意でなくても、相手の話をじっくり聞ける人は保護者面談や個別指導で力を発揮します。
夜型の生活や休日出勤がどうしても合わない人は、塾の現場よりも、教材会社やEdTechの本部など昼間中心の職場を選ぶとよいでしょう。同じ業界でも働き方はかなり違います。
まず、自分が受けている塾や通信教育、学習アプリを「お客さん」ではなく「作る側」の目で見てみましょう。なぜこの順番で教えているのか、なぜ講習を勧められるのか、なぜこのアプリは続けやすいのか、と考えると、教育サービスの仕組みが見えてきます。友達に勉強を教えて、相手がわかったかどうかを確かめる経験も、講師の仕事の練習になります。プログラミングに興味があれば、簡単な学習クイズのアプリを作ってみるのもよいでしょう。
テスト前に友達や後輩に勉強を教えてみましょう。自分がわかっていても、相手に伝わる説明をするのは別の力だと気づけます。説明がうまくいかなかったときに、別の例を考える練習が、講師や教材編集の仕事にそのまま生きます。
教育サービス業界には、大学受験の予備校、首都圏や地方の集団指導塾、全国展開する個別指導塾、通信教育の会社、教育出版社、EdTechのベンチャーなど、多くの種類の会社があります。上場企業では、ナガセ、早稲田アカデミー、明光ネットワークジャパン、学研ホールディングスなどが代表的です。ベネッセや公文、河合塾、駿台、Z会のように上場していない大手も多くあります。地方には、その県で一番の進学塾といった地域密着の会社も多く、地元で働きたい人の選択肢になっています。
全国展開の大手は、教材や研修の仕組みが整っていて、転勤の可能性があります。地域密着の塾は、地元の高校入試に強く、転勤が少ないのが特徴です。どちらも、その地域の学校や入試に詳しくなることが求められます。
教育の会社の中には、ほかの事業も大きく手がけるところがあります。たとえば、ベネッセグループや学研グループは介護や高齢者住宅などの事業を、ナガセはスイミングスクールの事業を持っています。入社後に教育以外の部署に配属される可能性もあります。
教育サービス業界は、少子化、デジタル化、生成AIという3つの大きな変化の中にあります。子どもの数が減る中で、会社同士の合併や買収が進み、大手のグループに入る塾が増えています。学校では1人1台の端末が当たり前になり、紙の教材からデジタル教材への置き換えが進んでいます。さらに、生成AIが質問に答えたり問題を作ったりできるようになり、講師や教材の役割そのものが問われ始めています。その一方で、学ぶ意欲を引き出す、生徒一人ひとりに寄り添う、といった人にしかできない仕事の価値はむしろ高まるとも考えられています。
社会人が仕事に必要な新しい技術を学び直すリスキリングが注目され、会社の研修や社会人向けのオンライン講座が伸びています。子ども向けで培った教材づくりや指導のノウハウを、大人向けに生かす会社も増えています。
AIは問題の解説や英作文の添削などを短時間でこなせるようになりました。これからの講師には、AIを使いこなして生徒一人ひとりに合った学習計画を作ること、やる気が出ない生徒を支えることなど、人ならではの役割がより求められると考えられます。
必要ありません。塾や予備校は学校ではないため、教員免許がなくても講師として働けます。ただし、教科の学力や授業の上手さは選考でしっかり見られます。
授業だけではありません。特に教室長は、生徒募集、保護者面談、アルバイト講師の採用と研修、売上管理など、校舎の経営にかかわる仕事を幅広く担当します。授業の時間より運営の時間のほうが長いこともあります。
子どもの数は減っていますが、教育産業全体の市場規模は2024年度で約2兆8,556億円と、ほぼ横ばいから少し増えています。1人あたりの教育費の増加や大人の学び直しが需要を支えています。ただし、会社ごとの差は広がっていて、合併や校舎の統廃合も進んでいます。
有利になるとは言い切れませんが、授業や保護者対応の経験は、選考の模擬授業や面接で具体的に話せる材料になります。入社後の仕事のイメージもつかみやすくなります。
どちらも多く働いています。講師では文系教科と理系教科の両方が必要で、特に数学や理科を教えられる人は求められています。EdTechのエンジニアやデータ分析は理系の出身者が多いです。
年収について:有価証券報告書(単体)の平均年間給与の目安です。ナガセ861万円(平均38.3歳、2025年3月期)、早稲田アカデミー611万円(平均39.0歳、2026年3月期)、明光ネットワークジャパン554万円(平均36.9歳、2025年8月期)、学研ホールディングス963万円(平均44.3歳、2025年9月期、85人の持株会社単体)。持株会社の数字は管理職が多いため高めに出ます。中小の塾や個人経営の塾は公的な統計がまとまっておらず、これより低いことが多いです。
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社名だけでは何の会社かわかりません。業界タグと、何をしている会社かを見てみましょう。タップすると詳しく見られます。